新車セールス満足度、トヨタが連続首位に
2015/09/02
2位日産、3位ホンダ、6位いすゞ、7位スズキ
J.D.パワー新車セールス満足度(SSI)調査
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワーアジア・パシフィックは8月29日に、シンガポールにおいて、2015年フィリピン新車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。
この調査は、フィリピンにおける 新車購入時から2~6ヶ月経過した車の所有者を対象に、新車の販売プロセスに関する顧客満足度を調べるものである。15回目となる今回の調査は2014年 8月から2015年4月に新車を購入した消費者を対象に、2015年2月~6月にかけて実施されたもので、1,659人から回答を得た。
2015年のフィリピンの自動車セールスの総合的な満足度は、6つのファクターにおける顧客の経験をもとに算出される。それらのファクターは、総合満足 度に対する重要度順に、「販売勧誘」、「納車プロセス」、「納車タイミング」、「セールス担当者」、「販売店設備」、「取引」、となっている。
2015年の業界平均の総合満足度スコアは757ポイント(満点は1,000 ポイント)となった。評価ファクター・基準が変更されたことで前年比較は表示されていない。個別項目の最高が「販売店設備」の773ポイント、最低は「販売勧誘」の744ポイントであった。
2015年の企業別総合第1位は778ポイントのトヨタであった。トヨタは全ての項目で総じて高い評価を得て2年連続の首位となった。第2位は760ポイントの日産自動車、第3位は756ポイントのホンダで あった。第4位が749ポイントの起亜、第5位が746ポイントの現代自動車と韓国勢が占めた。そして、第6位が745ポイントのいすゞ、第7位が741 ポイントのスズキ、第8位が736ポイントの三菱自動車、第9位が734ポイントのフォード、第10位が716ポイントのシボレーとなっている。
この調査における点数の差はさほど大きくなく、調査対象・人数などにより順位は変動する可能性があるといえよう。ちなみに、7月に発表された2015年フィリピン自動車顧客満足度(CSI:アフターフォローに関して)調査においては、第1位がホンダ、第2位がトヨタとマツダ、第4位がいすゞ、第5位がシボレーであった。ホンダとトヨタは双方で高い評価となっている。
SSIやCSI調査は販売やサービスに関するものであり、自動車の品質や性能に関する満足度調査ではない。J.D. パワーでは、自動車品質に関する調査である「フィリピン自動車初期品質調査(IQS)」なども実施している。IQSが自動車品質や性能満足度に関するもの であり、その発表が注目される(15年9月1日のJ.D. パワー アジア・パシフィック発表などより)。