富士ゼロックス、フィリピンでの教育格差解消支援継続

2015/08/28

学研と協働で貧困学童へ教材提供、他のアジア諸国でも

 

 富士ゼロックスが8月28日 ホームページに「サステナビリティレポート2015」を掲載した。

 それによると、富士ゼロックスは 「CSRは経営そのものである。富士ゼロックスの究極の存在目的は、世界の相互信頼と文化の発展に貢献すること」というポリシーのもと、ドキュメントサービスとコミュニケーションの分野で、顧客の知の創造と活用をすすめる環境構築を志向、様々な社会貢献や環境保全活動を展開している。

 社会貢献活動に関しては、「コミュニケーションを本業とする富士ゼロックスらしい顔の見える社会貢献」を強化することを決定。企業理念の一つである「世界の相互信頼と文化の発展への貢献」に基づき、「将来世代の人材育成」、「希少な文化や情報の伝承」の二つを社会貢献の重点テーマとして、「新興国における教材提供」、「弱視児童への拡大教科書の提供」、「伝統文書の複製と活用」の活動を展開している。また、東日本大震災で顕在化した社会課題に対し、事業を通じた貢献を目指して活動を続けている。このうち、「新興国における教材提供」は、フィリピンからスタートしている。

【将来世代の人材育成:新興国における教材提供プロジェクト】
 2014年、富士ゼロックスが事業を展開するアジア・パシフィック地域の新興国における教育格差是正支援を目的とし、十分な初等教育を受けることができない児童に対する教材提供活動を開始した。プロジェクトは当社が全体を統括、教材コンテンツを無償提供するパートナーと、印刷費用などを負担するフィナンシャルスポンサーを募り、富士ゼロックスのプロダクションプリンターで印刷した教材を、現地NGOなどの地域コミュニティと協力し、児童へ無償提供する。2023年までに10万人の児童への学習支援を目指す。

<2014年度活動の実績>
 6月、学研ホールディングス(自学習コンテンツ提供)と現地NGOガワッ・カリンガ(GK)の協力のもと、フィリピンのマニラ近郊ブラカン州タワービル地区の児童442名(5歳前後)に英語の自学習教材を配布し、本格始動した。贈呈式には会場付近に住む児童120名に加え、その親や住人代表、ガワッ・カリンガを含めた総勢約250名が参加し、現地メディアにも取り上げられた。配布後は9月、翌1月、3月に配布したコミュニティへの訪問や、配布教材を完了したかどうかのモニタリングを行った。

 なお、タガログ語で「気にかける」を意味するガワッ・カリンガは、スラム街住民への住宅建設プロジェクトである「ガワッ・カリンガ・ビレッジ・プロジェクト」を推進している。市町村には建設地住居権の提供を、企業には建築材料費と建設作業のボランティア協力を要請している。現在、フィリピン国内には2,000以上のガワッ・カリンガ・ビレッジがあり、60,000家族を支援している。富士ゼロックス・フィリピンはこのプロジェクトに参画、2007年に富士ゼロックス・ガワッ・カリンガ・ビレッジを建設するなど、様々な社会貢献活動を行っている。

<2015年度活動の概要>
 フィリピンでの活動を継続・拡大するとともに、アジア・パシフィック地域の他の国や地域への導入を行いつつある。フィリピンでは、配布教材の完了状況を確認するとともに、フィナンシャルスポンサーを募集し、配布する地域の拡大を予定している。
 さらに、ミャンマー、タイにおいても活動開始を決定。ミャンマーでは6月に配布を開始した。各参加企業の強みを活かし、国・地域による教育制度や学習文化の違いに柔軟に対応しながら、各国・地域で持続可能な仕組みの構築を目指す(富士ゼロックス「サステナビリティレポート2015」などより)。