メトロバンク上半期純利益93億ペソ、総資産1兆6千億ペソ

2015/08/13

自己資本比率(CAR)20.3%、不良債権比率1.2%と良好
国内店舗数938店で業界最多、日系銀行65行とも提携

 

 当地第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市)が、8月11日に、2015年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。

 

 それによると 、主力の融資業務による純金利収入は前年同期比6.8%増の238億5,900万ペソに達した、純利鞘率は3.6%となった。非金利収入は同19.9%減の109億0,100万ペソへと減少した。一方、営業費用は同2%減の193億5,000万ペソにとどまった。これらの結果、帰属純利益は同2.3%増の92億8,700万ペソと高水準であった。
 
 上半期末の総資産は1兆6,396億ペソ、受け入れ預金残高は1兆2,040億ペソ、融資残高は7,406億ペソに達している、バーゼルⅢ基準による自己資本比率(CAR)は20.3%、中核株式自己資本比率(CET1)も16.3%と非常に高水準。不良債権比率は1.2%で前年同期末の1.3%からさらに低下した。
 
 上半期末の国内店舗数は938店で業界最多、海外支店は32店、ATM設置台数は約2,159台に達している。本店には2002年よりジャパンデスクを 設置済みであり、同デスクは日本人ヘッドのほか、総勢約15名の陣容となっている。在日拠点は東京支店(設置:1996年3月)、大阪出張所(設置:1998年12月)の2拠点となっている。

 日系中堅中小企業のフィリピン進出・投資が増加しており、15年7月末時点で、メトロバンクは日本の政府系金融機関2行(日本政策金融公庫・国際協力銀行=JBIC)と地域金融機関63行との間で、日系企業のフィリピン進出支援について提携しており、ほぼ日本全国の地域金融機関が窓口になる。地域金融機関は個別提携19行、国際協力銀行(JBIC)を通じた提携45行(重複行あり)となっている(15年8月12日のフィリピン証券取引所回覧04318-2014号などより)。