国民食ジョリビー・フーズ、店舗数3千店突破
2015/08/09
上半期の帰属純利益5%増の26億ペソに
ファ-ストフード・チェーン最大手で、国民食とも称されるほどの人気を誇るジョリビー・フーズ(JFC)が、8月7日に、2015年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。
今上半期のグループ全体の総売上高は前年同期比8.9%増の621億5,400万ペソ、営業収入は同9.5%増の478億5,500万ペソに達した。しかし、原材料費や輸送コスト上昇、急ピッチの店舗網拡充等の先行投資負担などにより、報告純利益は同7.4%増の27億0,200万ペソ、帰属純利益は同5.4%増の26億ペソ、1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同4.3%増の2.390ペソと、各々増収率を下回った。
JFCは、2016年の総選挙特需が顕在化してくる2015年下半期から増益率が拡大、2016年には二桁増益ペースに復帰すると見込んでいる。
JFGは今上半期に131店を新規オープン、前年同期の84店を大幅に上回るとともに、半期ベースでの新規出店記録を更新した。内訳は国内店が102店 海外店が29店であり、双方での積極出店が続いた。
この結果、2015年6月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,374店に達した。内訳はハンバーガーのジョリビー880店、中華のチャウキン422店、ピザのグリーンウイッチ219店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン349店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル459店、バーガー・キング45店 となっている。
一方、海外店舗数は627店舗となった。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王) が314店、粥チェーンの宏状元餐が44店、華南の牛肉麺チェーン三品王56店などとなっている。また、海外でのジョリビーは131店(ベトナム66店、 米国32店、ブルネイ12店、サウジ10店、クウェート4店、カタール3店、シンガポール2店、香港1店、UAE1店)。これらを含むジョリビーフーズ・グループ 国内外総店舗数は3,001店舗に達している。
2015年の新規出店予定数は約300店で、2014年の234店から大幅増加する見込み。国内で約200店、海外で約100店の出店を予定している。 この様な積極出店や既存店改装などのため、2015年の設備投資額は前年比68.5%増の91億ペソと大幅増加する見込みである。そのうち、67億ペソが フィリピンに、17億ペソが中国に、7億ペソが米国やその他海外に投入されそうである(15年8月7日のフィリピン証券取引所回覧04441-2015号などより)。