比ホンダ自動車、販売・サービス網拡充も推進
2015/08/08
7月はクラーク、リパ、サンボアンガで拠点着工
今年の顧客満足度で業界首位、更なる充実へ
本田技研工業のフィリピンにおける四輪車生産・販売会社であるホンダカーズ・フィリピンズ(HCPI)は、積極的な新型車投入とともに、販売・サービス拠点拡充を推進している。これは、顧客に世界クラスの製品やサービスを迅速に供給するという方針に基づくものである。
現在、HCPIは全国に33の販売代理店を有しているが、更なる販売代理店新設に拍車が掛っている。今年5月にはマニラ首都圏パラニャーケ市アセアナ・ビジネスパークに新設されるホンダカーズ・マニラベイの建設着工式が行われた。7月は、22日にパンパンガ州クラークで、27日にバタンガス州リパ市で、29日にミンダナオ島サンボアンガ市でと一気に3カ所での建設着工式が開催された。
クラーク自由港区マニュエル・ロハス・ハイウエイ沿いに新設されるホンダカーズ・アンヘレス・クラーク(HCAC)はパンパンガ州で2番目の拠点であり、SMクラークに近接し敷地面積は2,500平米。リパ市アヤラ・ハイウエイ沿いに新設されるホンダカーズ・リパシティ(HCLC)は敷地面積1,500平米。また、サンボアンガ市カミノ・ヌエボのメイヤー・ヴィタリアーノ・アガン通り沿いに新設されるホンダカーズ・サンボアンガ(HCZM)の敷地面積は2,200平米。3店ともに、2016年第1四半期中にオープン予定である。
なお、顧客満足度(CS)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー・アジア・パシフィックは、7月31日、2015年フィリピン自動車顧客満足度(CSI:アフターフォローに関して)調査の結果を発表した。この調査は、新車購入時から12~24カ月経過した個人所有車ユーザーを対象に、正規販売店のアフターサービス(整備・修理等)に対する顧客満足度を調べるもので、年1回の割合で実施している。
15年のブランド別総合ランキング首位は、846点のホンダ(ホンダカーズ・フィリピン=HCPI)で、前年の2位(836点)から1ランク、点数で10ポイント上昇した。ホンダは、特に「サービスの質」、「サービス施設」で高い評価を受けた。
この調査における点数の差は僅かであり順位が大きく変動しがちであるが、ホンダは2009年が1位、10年~12年が4位、13年~14年が2位、そして15年が1位と上位常連となっている。HCPIは上記のような販売・サービス拠点網の拡充やサービスの質の一層の向上などにより、顧客満足度を更に高めていく方針である。