日本、フィリピンへの防災ICTシステム導入支援

2015/08/07

総務省が活用事例集公表、ASEANにも展開へ

 

 日本総務省は、フィリピン及び日本において多発している過去の地震、水害、火山、津波、台風等の自然災害の経験を踏まえ、防災ICTシステムの模範的活用事例(ベストプラクティス)を調査し、その結果を公表した。その概要は以下のとおり。

1.趣旨
 平成26年1月、総務省は地デジ日本方式を採用したフィリピンに対してICT分野に関する官民合同ミッションを派遣した。同ミッションにおいては、防災分野を含めたICT分野全体での協力関係を強化する旨をトップレベルで合意し、その結果、同国の科学技術大臣とICT分野の協力促進に関する共同声明に署名するとともに、日本が提案した「防災ICT国際共同プログラム」の実施にも合意した。

 この「防災ICT国際共同プログラム」には、両国が防災ICTシステムに関する共同研究を進め、東日本大震災やフィリピン台風災害等に対応した両国の経験・知恵を模範的活用事例集(ベストプラクティス集)としてとりまとめる内容も含まれており、このたび調査結果がとりまとめられたものである。

 今後はこの成果を活用しながらフィリピンへの防災ICTシステムの導入を協力支援するとともに、両国が連携してASEAN諸国へのシステムの展開を図ることを目指していく(15年8月7日の日本総務省発表より)。