ファミリーマートがセブ進出、5店同時開店

2015/07/30

31日に正式オープン、セブITパークに3店

 

 2013年4月にフィリピンに進出したファミリーマートの店舗網が順調に増加、2015年5月に100店の大台に到達した。そして、6月末には105店(日本側発表数値、現地側発表と異なるケースがある)に達し、2014年6月末の46店から2.3倍となっている。 

 

フィリピンのファミリーマート店舗数推移(月末値)

2014年 2015年
時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
店舗数 33 39 40 41 45 46 51 56 63 70 76 87 87 91 95 97 101 105
 (出所:株式会社ファミリーマート資料より作成)


 ファミリーマートのこれまでの出店はマニラ首都圏に限られてきたが、今後はセブ等のビサヤ地方やミンダナオという首都圏以外の地方にも積極出店する方針である。また、フランチャイズ展開も行うことで出店ピッチを高める意向である。そして、当初は 5年間で300店としていた出店目標を500店へと上方修正している。

 セブでは、7月28日に、ショッピングモール「ストリートスケープ」(セブ市バニラッド マリアルイサロード パセオ サトゥルニーニョ)と、「ARC ワン キャピトル スクエア」(セブ市エスカリオストリート)に、ファミリーマートがソフトオープンした。


 そして7月31日には、この2店と、EBLOCタワー1号店、2号店、3号店(セブITパーク)の合計5店が一斉にグランドオープンする。同日16時からセブITパークのイベンツエリアにおいて開店セレモニーや無料コンサートが行われる。
 
 

 ファミリーマートのフィリピン1号店は、2013年4月に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。フィリピンに進出するに当たって、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピン最大規模の財閥であるアヤラ・グループと有力小売りグループであるルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピンファミリーマートCVS社」(PFM) を設立した。

 すなわち、フィリピンにおいては、 フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルスタン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるものと期待されている。