5月のフィリピン訪問外客数、13.5%増の41万人
2015/07/14
比観光年誘致イベント効果が徐々に顕在化か
5カ月間では8%増の223万人、4分の1が韓国人
日本人8%増の20万人で3位、中国人21%減で4位
フィリピン観光省によると、2015年5月の訪比旅行者の推定消費総額は前年同月比2.4%増の167億7,000万ペソ。韓国人旅行者がトップで40億5,500万ペソ、2位米国人36億9,900万ペソ、3位日本人10億6,000間ペソ、4位オーストラリア人9億1,600万ペソ、5位中国人6億5,000万ペソ。
5月の訪比旅行者の1日当たりの平均支出額(ADE)は4,583.29ペソ。平均宿泊日数は10.11泊。また、訪問者一人当たりの1カ月間の平均支出額は4万6,337.09ペソであった。米国人が最も多く5万5,059.93ペソ、次いでオーストラリア人の4万8,870.66ペソ。
5月の訪比外客数
年 | 訪比外客数 |
2015年 | 413,937 |
2014年 | 364,598 |
2013年 | 362,062 |
2012年 | 321,930 |
2011年 | 302,707 |
(出所: A/D Cards & shipping Manifests)
2015年5月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比13.5%増の41万3,937人と伸びた。この数字にはフィリピン人海外就労者(OFW)を除く在外フィリピン人(比国籍保持者)も含まれている。
国籍別第1位は、韓国人で前年同月比19.0%増の9万4,086人、訪問者全体の22.7%を占めた。2位は米国人で10.7%増の6万7,199人 (シェア16.2%)、3位は日本人で10.8%増の3万7,102人(9.0%)、4位は中国人(本土)で2.4%増の3万1,537人(7.6%) であった。以下、オーストラリア人、シンガポール人、マレーシア人、台湾人、カナダ人、英国人、香港人、インド人と続く。
2015年5月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国)
順位 | 国名 | 訪問者数 | シェア(%) | 対前年同月伸び率(%) |
1 | 韓国 | 94,086 | 22.7 | 19.0 |
2 | 米国 | 67,199 | 16.2 | 10.7 |
3 | 日本 | 37,102 | 9.0 | 10.8 |
4 | 中国本土 | 31,537 | 7.6 | 2.4 |
5 | 豪州 | 18,750 | 4.5 | 13.3 |
6 | シンガポール | 17,363 | 4.2 | 12.2 |
7 | マレーシア | 14,690 | 3.6 | 17.7 |
8 | 台湾 | 13,790 | 3.3 | 32.4 |
9 | カナダ | 13,152 | 3.2 | 15.8 |
10 | 英国 | 12,294 | 3.0 | 21.7 |
11 | 香港 | 10,586 | 2.6 | 25.6 |
12 | インド | 7,030 | 1.7 | 32.5 |
在外フィリピン人 | 17,806 | 4.3 | 0.1 | |
総合計 | 413,937 | 100.0 | 13.5 |
(出所:観光省資料より作成 注:在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者)
2015年5月訪比外客の入国港・手段
空路 | 海路 | ||||
港 | 人数 | シェア | 港 | 人数 | シェア |
マニラ | 297,987 | 72.6 | マニラ | - | 0.0 |
セブ | 61,970 | 15.1 | セブ | 619 | 19.1 |
カリボ | 34,933 | 8.5 | スービック | 108 | 3.3 |
クラーク | 13,801 | 3.4 | サンボアンガ | 208 | 6.4 |
ダバオ | 901 | 0.2 | バタンガス | 1,071 | 33.0 |
パラワン | 777 | 0.2 | ダバオ | 1,124 | 34.7 |
イロイロ | 325 | 0.1 | 南イロコス | 113 | 3.5 |
合計 | 410,694 | 100.0 | 合計 | 3,243 | 100.0 |
(出所:Arrival/Departure Cards & Shipping Manifests)
一方、年初5カ月(1~5月)の訪比旅行者から得た収益は前年同期比2.7%増の939億0,700万ペソ。海外からのフィリピン訪問者数は前年同期比8.2%増の222万9,139人であった。そのうち、海外在住 フィリピン国籍保有者(比人海外労働者を除く)は0.8%増の9万1,362人で全体の4.1%を占めた。
国籍別で見ると、トップは韓国人で前年同期比20.5%増の54万6,031人(シェア24.5%)、2位は米国人7.02%増の350,776人(15.7%)、3位は日本人の8.3%増の20万4,704人(9.2%)、4位は中国人(本土)の20.7%減の15万7,830人(7.1%)、5位はオーストラリア人の5.9%増の10万2,323人(4.6%)、6位はシンガポール人の3.6%増の7万7,395人(3.5%)、7位はカナダ人の 8.8%増の7万3,898人(3.3%)、8位は台湾人の24.9%増の6万9,362人(3.1%)、9位は英国人の10.1%増の6万6,410人 (3.0%)、10位はマレーシア人の19.7%増の6万5,115人(2.9%)であった。
なお、2015年はフィリピン観光年であり、各種観光年イベントなどにより、フィリピン訪問者数の大幅増加を目指している。日本においてては都内のJR や地下鉄の電車広告およびSNSをはじめいろいろな施策が展開されている(15年7月10日のフィリピン観光省発表より)。
2015年年初5カ月間のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国)
順位 | 国名 | 訪問者数 | シェア(%) | 対前年同月伸び率(%) |
1 | 韓国 | 546,031 | 24.5 | 20.5 |
2 | 米国 | 350,776 | 15.7 | 7.0 |
3 | 日本 | 204,704 | 9.2 | 8.3 |
4 | 中国本土 | 157,830 | 7.1 | -20.7 |
5 | 豪州 | 102,323 | 4.6 | 5.9 |
6 | シンガポール | 77,395 | 3.5 | 3.6 |
7 | カナダ | 73,898 | 3.3 | 8.8 |
8 | 台湾 | 69,362 | 3.1 | 24.9 |
9 | 英国 | 66,410 | 3.0 | 10.1 |
10 | マレーシア | 65,115 | 2.9 | 19.7 |
11 | 香港 | 54,129 | 2.4 | 9.6 |
12 | ドイツ | 34,620 | 1.6 | -1.2 |
在外フィリピン人 | 91,362 | 4.1 | 0.8 | |
総合計 | 2,229,139 | 100.0 | 8.2 |
(出所:観光省資料より作成 注:在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者)
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