セブ航空、4カ月間の乗客数11%増の597万人
2015/06/13
客席数16%増の737万席、稼働率81.1%
フィリピンの格安航空(LCC)最大手であるセブ・パシフィック航空 (CEB)の2015年4月の乗客数は、完全子会社タイガーエア・フィリピンズも含み前年同月比6.7%増の169万3,222人であった。
客席数(収容能力)は前年同月比9.6%増の194万4,781席、稼働率は前年同月を2.4%ポイント下回る87.1%。便数は7.6%増の1万1,667便であった。
この結果、年初4カ月間の累計乗客数は前年同期比11.1%増の597万3,022人となった。客席数(収容能力)は15.7%増の736万8,149席、稼働率は81.1%で、前年同期の84.4%を3.3%ポイント下回った。便数は12.4%増の4万4,395便、機体数は55機に増えた。
なお、CEBは2015年3月8日に創業19周年を迎えた。この19周年の2カ月前となる2015年1月8日に、創業以来の累計乗客数が1億人に到達した。CEB1996年3月8日にセブ⇔ダバオ毎日便を就航し、航空市場に参入した。その後、積極的な路線拡大、新鋭機導入、斬新なアイデア(飛行前の客室乗務員のダンスによる安全講習など)といったことにより急成長を続け、現在乗客数ではフィリピン航空(PAL)を抜き、フィリピン最大規模の航空会社(単独ベース)となっている。
現在も、積極的に新路線就航や既存路線での増便を行っている。例えば、昨年9月にはマニラ⇔クウェート線とマニラ⇔シドニー線、昨年10月にはマニラ⇔リヤド(サウジ)線とマニラ⇔ダンマーム(サウジ)線、今年3月にはセブ(マクタン・セブ国際空港)⇔東京(成田)線を就航した。また、マニラ⇔香港線、マニラ⇔シンガポール線などでの増便も行っている。
上記のようにCEBの現行運航機数は合計55機に達している。内訳は、エアバスA319が10機、A320が31機、A330が6機、ATR-72 500が8機である。これらの推定平均機体年齢は4.3年弱で、世界の航空会社のなかでも最も若い部類である。今後、2015年から2021年にかけてエアバスA320型7機、エアバスA321Neo型30機が納入される予定である (15年6月4日のセブ・パシフィック航空発表より)。
セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移 (タイガー・エアウェイズ・フィリピンズ含む)
項目 | 4月 | 伸び率 | 1~4月 | 伸び率 | ||
2015年 | 2014年 | 2015年 | 2014年 | |||
乗客数 | 1,693,222 | 1,587,415 | 6.7% | 5,973,022 | 5,375,113 | 11.1% |
客席数 | 1,944,781 | 1,774,395 | 9.6% | 7,368,149 | 6,367,167 | 15.7% |
客席稼働率 | 87.1% | 89.5% | -2.4pts. | 81.1% | 84.4% | -3.3pts. |
稼働キロ数(RPK、千km) | 1,761,254 | 1,468,852 | 19.9% | 6,248,109 | 5,072,130 | 23.2% |
座席キロ数(ASK、千km) | 2,103,580 | 1,707,415 | 23.2% | 8,127,902 | 6,266,304 | 29.7% |
便数 | 11,667 | 10,847 | 7.6% | 44,395 | 39,489 | 12.4% |
機体数(月/期末現在) | 55 | 54 | 1.9% | 55 | 54 | 1.9% |
(出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成)
年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 14年/13年伸率 |
客席数(万席) | 1,225.6 | 1,382.8 | 1,604.1 | 1,752.3 | 2,011.0 | 14.8% |
乗客数(万人) | 1,046.1 | 1,193.3 | 1,325.5 | 1,435.2 | 1,687.0 | 17.5% |
客席稼働率 | 85.4% | 86.3% | 82.6% | 81.9% | 83.9% | 2pts |
(出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成)