食品大手URC、15年度上半期4%増益に

2015/05/06

カルビーやダノンとの合弁事業が始動

 

大手食品企業であるユニバーサル・ロビナ(URC、会計期末は9月30日)が、5月6日に、2015年度上半期(2014年10月~2015年3月)の決算速報を発表した。



 URCの今年度上半期の純売上高は前年同期比21.6%増の556億4,400万ペソに達した。主力のブランド消費者向け食品(BCF)の売上高は同22.6%増の464億ペソ。そのうち、BCF国内売上高は同15.7%増加した。一方BCF海外売上高は同37.8%増と大幅増加した。この大幅増加は、ニュージーランド最大のビスケット・スナックメーカーであるグリフィンズ・フーズ社(グリフィンズ)を傘下に収めるニュージーランドのスナックフード・ ホールディングス社(NZFHL)を買収、11月央からグリフィンズの売上高が加わったことなどによる。

 一方、非ブランド食品部門も、砂糖の売上高が同61.6%増と回復、飼料の売上高も同19.6%増と好調であったことから、部門全体で同16.9%増の92億3,700万ペソと二桁増収となった。

 増収効果に加え、原材料価格の安定、ブランド食品採算向上などにより、営業利益は同26.3%増の88億5,100万ペソへと二桁増加した。買収に伴う金融コスト増加や、カルビーやダノンとの合弁事業立ち上げコストなどで純利益は同4.3%増の64億9,000万ペソと営業増益率には及ばなかったが、堅調な業績推移となった。

 なお、URCはフィリピンの有力財閥であるゴコンウェイ・ファミリーの大手食品企業である。主力の消費者向けブランド食品(BCF)のほか、砂糖や小麦粉などの生活必需品など幅広く食品事業 を展開している。また、日清食品との合弁企業日清ユニバーサル・ロビナにおいて 即席袋めん・カップめんの製造販売をおこなっている。

 また、今年3月には、カルビーとの折半合弁企業「カルビー-URC」がポテトチップスなどポテト関連製品の製造・販売を開始した。営業開始後3年で黒字化、6年以内に年商40億円を目指すとのことである。また、フランスの乳製品・飲料大手ダノンのアジア拠点であるダノン・アジア・ホールディングス(ダノン・アジア)との間で、フィリピンに折半合弁企業を設立、飲料類の製造・販売事業を開始した。この合弁事業も3年後に黒字化する見込み。

 このようにURCの事業基盤は一段と拡充されつつある。また、現在の会計期末は9月末であるが、12月末へと変更すると発表されている。変更時期は明確に発表されていないが、早晩決算期間が1月~12月となる(15年5月6日のフィリピン証券取引所回覧02328-2015号などより)。