比成人の銀行口座保有者比率31.3%
2015/05/04
マレーシア81%、タイ78%、ベトナム31%
世界銀行グローバル・フィンデックス調査
世界銀行(WB)の銀行アクセスデータベースの2014年版グローバル・フィンデックス(Global Findex)によると、2011~2014年の間に、フィリピンで300万人超が銀行などの金融機関や電子決済機関に口座を開設した。
フィリピンにおいて、2011~2014年の期間に、銀行口座を持つ成人の割合は26.6%から31.3%に4.7%ポイント上昇。所得の下位40%に属する世帯で銀行口座を持つ人は10.7%から17.8%に7.1%ポイント増えた。性別では、女性の37.9%が口座を持っているのに対し、男性は24.4%に過ぎなかった。年齢別では、25歳以上の35.9%が口座を持っているのに対し、若者は19%と少なかった。
最新テクノロジーを使ったモバイル口座に関しては、フィリピンでは利用率が低く、成人の口座保有者の割合は4.2%。支払いや購入にインターネットを利用している成人は3.5%。国内送金には、銀行や携帯電話より送金業者(MTO)を利用する人が多く、成人の約71%が送金にMTOを利用すると報告している。
ASEAN諸国では、口座を持つ成人の割合は、マレーシア(81%)、タイ(78%)、インドネシア(36%)、ベトナム(31%)、ミャンマー(23%)、カンボジア(22%)。世界的には、口座を持つ成人の割合は51%から62%に上昇した。
グローバル・フィンデックスのデータベース掲載の指標は、世界143カ国の15万人以上を対象とした調査結果から導き出されたものである(15年4月29日のフィリピン中央銀行発表より)。