第1四半期の新車総販売台数、17%増の7万1千台に
2015/04/26
工業会22%増、輸入車協会7%減、年間では31万台超期待
既報のとおり、フィリピン自動車工業会(CAMPI)は4月13日に、2015年第1四半期(1月~3月)の国内四輪車新車販売動向を発表した。
それによると、2015年第1四半期 (1月~3月)の新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比21.6%増の6万2,882台に達し、第1四半期としては史上最高の販売台数となった。 車種別では、乗用車販売台数が同38.2%増の2万5,051台(構成比40%)と好調であった。一方、商用車も同12.6%増の3万7,381台(構成 比60%)へと二桁増加となった。
堅調なフィリピン景気、各社の販促強化の奏功などにより、今第1四半期も好調を維持した。ただし6万2,882台という数値や前年同月比などは、自動車工業会(CAMPI)を脱退した市場シェア第3位の韓国系現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないCAMPIとトラック工業会加盟企業分のみのベースである。
4月24日付け各紙電子版などによると、HARIなどが所属する自動車輸入販売企業協会(AVID)加盟企業の2015年第1四半期の販売台数は前年同期比6.8%減の8,448台であった。車種別では、乗用車販売台数が同7.8%減の4,208台、商用車が同5.7%減の4,240台であった。ブランド別1位はHARIによる現代車5,364台、第2位がシボレーの1,991台と続く。
第1四半期の工業会とAVIDの加盟企業の販売台数を単純に合計すると、前年同期比17.4%増の7万1,330台となる。CAMPIとAVIDの合算数字から重複加盟分などを調整する必要はあるが、第1四半期の新車総販売台数は7万1千台に到達、好調が続いたと言える。
CAMPIは現時点では、2015年の工業会加盟企業の販売台数は前年比16%増の27万2,000台に達し、4年連続で最高記録を更新と予想している。AVID加盟企業分も含めた新車総販売台数も30万台を突破、同15%増の31万台程度に達し、やはり4年連続の最高記録更新と見込んでいる。CAMPIは、2020年に50万台達成を目標とするとも表明している。