RCBCへの台湾「キャセイ・ライフ」の20%出資完了
2015/04/20
普通株式自己資本比率14.2%へ上昇、業界最高水準に
4月20日に、台湾の有力金融グループ「キャセイ・ファイナンス」グループによるフィリピンの有力銀行リサール商業銀行(RCBC)への出資がおこなわれた。
RCBCは更なる自己資本増強の一環として、台湾の有力金融グループ「キャセイ・ファイナンス」グルー プ向けの第3者割当増資などによる複数の資本増強策の検討や交渉を行ってきた。そして、双方の取締役会や金融当局の承認を得て、「キャセイ・ファイナンス」グルー プ向けの第3者割当増資などが実現した。
具体的には、「キャセイ・ファイナンス・ホールディングス」の100%子会社である「キャセイ・ライフ・インシュランス」が、RCBC新株約1億 2,424株を1株当たり64ペソ、合計約79億5,000万ペソで取得した。「キャセイ・ライフ・インシュランス」はさらに、国際金融公社(IFC)やCVCというRCBC既存株主から約1億 5,576万株を1株当たり64ペソ、合計99億7,000 万ペソで取得した。これらの179億2,000万ペソ(約4億米ドル)の出資が完了したことで、「キャセイ・ライフ・インシュランス」はRCBC株式の20% (約2億8千万株)を保有することになった。
なお、「キャセイ・ライフ・インシュランス」への第3者割当増資完了により、RCBCの補完資本(TIER2)を除いた普通株式自己資本 (CET1:バーゼルⅢ基準)比率は11.83%から14.17%へと上昇、中央銀行の最低基準である8.5%を大幅に上回り、業界最高水準となった(15年4月20日のフィリピン証券取引所回覧01984-2015号などより)。
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