比ファミリーマート、3月末95店に(前年同月末40店)

2015/04/10

一昨年フィリピンに進出したファミリーマートの店舗網が順調に拡大してきている。

ファミリーマートのフィリピン1号店は、2013年4月7日に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。フィリピンに進出するに当 たっては、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピンのアヤラ・グループとルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピン ファミリーマート CVS社」(PFM)を、2012年11月29日に設立した。


 
 PEMの本社はマニラ首都圏マ カティ市、当初資本金は2億7,700万ペソ(約6億3,000万円)、出資比率はSIAL60%、ファミリーマート 37%、伊藤忠商事3%である。PFMは東南アジアにおいて、タイ、ベトナム、インドネシアに次ぐ4カ国目の現地法人である。

 すなわち、フィリピンに おいては、 フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルス タン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタ ン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるも のと期待される。

 2015年3月末のフィリピンのファミリーマート数は95店に達し、2014年3月末の40店から2.4倍となっている。5年間で500店という目標が表明されている、現在の出店はほぼマ ニラ首都圏に限られているが、今後はセブやミンダナオなど地方にも 積極出店する方針である。また、フランチャイズ展開も行うことで出店ピッチを高める意向である。

 なお、ルスタン・グループにおけるSIALへの直接の窓口であるSSIグループ(SSI)が2014年11月7日に、フィリピン証券取引所(PSE)に 新規上場された。また、SSIグループのゼナイダ・R・タントコ会長(68歳)は、有力経済誌「フォーブス」アジア版2015年3月号の「アジア有力女性実業家50人2015年」に選出(フィリピンから3名)されている

 フィリピンのファミリーマート店舗数推移(月末値)

2014年 2015年
時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
店舗数 33 39 40 41 45 46 51 56 63 70 76 87 87 91 95
 (出所:株式会社ファミリマート資料より作成)