台風4号、ルソン北部に上陸も熱帯低気圧へ急鈍化

2015/04/05

5日午後には南シナ海に、被害は予想外に軽微

  

 台風4号(アジア:メイサーク、フィリピン名:チェデン)は、5日朝に、フィリピンのルソン島北部に上陸、午後には南シナ海へと抜けた。その勢いは急鈍化、5日午後には熱帯低気圧へと変わったことから、被害も軽微であったようだ。

 日本気象庁によると、3月30日に発生した台風4号は、4月1日朝時点で中心気圧が905ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速が秒速60メートル、 最大瞬間風速が同85メートルという猛烈な勢いとなり、マニラ首都圏通過の可能性もあったことから、甚大な被害が懸念された。しかし、その後勢力が急速に弱まったことや、進路も当初予想より北方へシフトし首都圏からは大きく外れた。

 フィリピン国家災害対策本部(NDRRMC)も5日16時に、台風4号が熱帯低気圧に変わったと発表するとともに、すべての台風警報(シグナル)を解除した。そしてこの時点では、大きな被害は報告されていない(15年4月5日15時45分の日本気象庁発表、16時のフィリピン災害対策本部発表などより)。