キリンとサンミゲルの非アルコール飲料事業前進
2015/04/01
ヒネブラからの製造工場・設備などの取得完了
積極的な多角化や買収などによりフィリピン最大のコングロマリットとなったサンミゲル(SMC)は、今後も積極的な投資を継続するとの方針を表明している。
それによると、SMCは2017年までに3,600億ペソ(約80億ドル)の投資を行う意向である。これには、マレーシアでの米国エクソン・モービルの石油川下事業取得に投じた20億ドルも含まれている。今後、資源開発、発電、従来事業など広範かつ積極的に投資していく方針である。
その計画の中に、SMC傘下のサンミゲル・ブリュワリー(SMB、サンミゲルビール)と、SMBに約48.39%出資しているキリン・ホールディングス(キリン)との協働による非アルコール飲料製造事業構想も含まれている。
キリンとSMBによる非アルコール飲料事業本格化のスタートとして、SMBが洋酒メーカーのヒネブラ・サンミゲルから非アルコール飲料事業製造資産(PPE)を取得した。PPFには製造工場やその敷地・製造設備、冷却・製造設備、車両類などが含まれる。これらの取得は4月1日に完了、取得額は2億2,691万ペソであった((15年4月1日のフィリピン証券取引所回覧01658-2015号などより)。
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