観光年で大幅増目標だが期待外れの幕開け
韓国人14.7万人で断トツ、日本人3.8万人で3位

 

　フィリピン観光省によると、2015年1月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比3.9%増の47万9,149人であった。この数字にはフィリピン人海外就労者（OFW）を除く在外フィリピン人（比国籍保持者）も含まれている。

 　なお、2014年のフィリピン訪問者数は前年比3.2%増の483万3,368人にとどまり、当初目標の650万人を大幅に下回る低調さであった。　2015年はフィリピン観光年であり、各種観光年イベントなどにより、フィリピン訪問者数の大幅増加を目指している。しかし、上記のように1月は3.9%増と伸び悩み、フィリピン観光年幕開けとしては期待外れの結果となった。

　国籍別第1位は、韓国人で前年同月比24.4%増の14万7,163人、訪問者全体の24.4%を占めた。2位は米国人で8.2%増の7万6,896人（シェア16.0%）、3位は日本人で8.6%増の3万8,190人（8.0%）、4位はオーストラリア人で12.2%増の2万3,281人（4.9%）であった。以下、中国人（本土）、カナダ人、シンガポール人、マレーシア人、英国人、台湾人、香港人、ドイツ人と続く（15年3月20日のフィリピン観光省発表より）。

 

2015年1月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア(%)	対前年同月伸び率(%)
1	韓国	147,163	30.7	24.4
2	米国	76,896	16.0	8.2
3	日本	38,190	8.0	8.6
4	豪州	23,281	4.9	12.2
5	中国本土	21,164	4.4	-57.3
6	カナダ	17,922	3.7	9.2
7	シンガポール	12,995	2.7	-3.0
8	マレーシア	12,256	2.6	40.9
9	英国	11,967	2.5	7.8
10	台湾	11,804	2.5	-5.2
11	香港	7,858	1.6	-32.2
12	ドイツ	7,848	1.6	3.0
在外フィリピン人		16,263	3.4	3.0
総合計		479,149	100.0	3.9

（出所：観光省資料より作成 注：在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者）