41億ペソの黒字に(前年は13億ペソの赤字）
収入は2倍の241億ペソに：ブルームベリー決算

 

フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。

　「マニラベイ・エンターテインメントシティー」においては、汚職疑惑で揺れてきたユニバーサルエンターテインメント・グループを含む4グループのカジノ複合リゾート施設の開発が行われつつある。

　その4グループの一つが当地最大の港湾企業インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ（ICTSI）の総帥エンリケ・ラソン氏傘下のブルー ムベリー・リゾーツ（ブルームベリー）である。このブルームベリーによる大型カジノ・リゾート「ソレア・リゾート＆カジノ」（ソレア）は2013年3月16日に開業した。当初は500室でオープン、2014年末にに812室へと拡充された。

　このブルームベリーが2014年（1月～12月）の決算速報を発表した。それによると、2014年の純収入は、ソレアのフル寄与で前年比95%増の241億2,200万ペソへと急増した。一方、総費用は同31%増の176億4,000万ペソにとどまったことなどにより、最終損益は40億7,200万ペソの黒字に転換した（前年は13億1,500万ペソの赤字）。

　
　なお、韓国済州島のカジノや土地を買収しつつあるブルームベリーを率いるエンリケ・ラソン氏は、先頃、ソレアを日本でも開業することを視野に入れていると表明している。ただし、最終決定や進出時期などは、 日本でのカジノ法案（複合リゾート施設の整備を政府に促す法案）。