1月のOFW送金、0.2%増の20億ドル

2015/03/16

うち銀行経由分は0.5%増の18億ドルに
9年ぶりの低成長も依然景気を下支え
日本から7.5%増の8千万ドル、国別5位

 

フィリピン中央銀行(BSP)によると、2015年1月のフィリピン人海外就労者(OFW)からの本国送金額(銀行経由の現金送金額)は前年同月比0.5%増の18億1,400万米ドル(速報値)であった。同0.5%増は2009年1月以来の低い伸びであったが、依然、景気を下支えしている。ちなみに、日本からのOFW送金額は同7.5%増の8,200万米ドルであった。


 18億1,400万米ドルのうち、陸上ベースのOFWからの送金は前年同月比0.1%増の13億5,600万米ドル(シェア74.8%)、海上ベースのOFWからの送金は1.8%増の4億5,800万米ドル(25.2%)であった。 なお、この統計におけるOFW送金額は中央銀行が把握している公式銀行ルートによるものである。

 送金元の国別動向については、1位が米国で前年同月比12.8%増の8億1,800万米ドル(シェア45.1%)、2位サウジアラビアの2.5%増の1億9,500万米ドル(10.7%)、3位アラブ首長国連邦(AUE)の3.1%減の1億1,200万米ドル(6.2%)、4位英国の20.3%減の8,700万米ドル(4.8%)、5位日本の7.5%増の8,200万米ドル(4.5%)、6位シンガポールの24.4%減の6,700万米ドル(3.7%)、7位香港の0.9%増の5,300万米ドル(2.9%)、8位カナダの24.4%減の4,500万米ドル(2.5%)など。

 フィリピン海外雇用管理局(POEA)の最新資料によると、2015年1月に認可された求人は7万7,009人。そのうち26.3%は処理済。主にサービス業、製造業、専門職、技術系の職種で、主要ホスト国は、サウジアラビア、クウェート、カタール、台湾、アラブ首長国連邦(UAE)など。2014年の契約OFWは6.7%増の240万人に拡大した。

 根強いOFW需要のほか、継続的な銀行・ノンバンク系送金機関のネットワーク拡大、送金市場における金融商品の革新等がOFW送金の成長に寄与している。



海外フィリピン人労働者(OFW)からの銀行経由送金額推移(単位:百万米ドル)

項目 年間推移
09年 10年 11年 12年 13年 14年
送金額 17,348 18,763 20,117 21,391 22,984 24,348
日本から 774 883 914 1,010 904 982




月別海外フィリピン人労働者(OFW)からの銀行経由送金額推移(単位:百万ドル、%)

14年 15年
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
送金額 1,804 1,800 1,888 1,918 1,984 2,054 2,068 2,057 2,110 2,228 2,122 2,317 1,814
対前年同月伸率 6.2 5.9 6.8 5.4 5.6 6.1 6.2 6.1 8.1 6.9 1.8 6.3 0.5

(注:14年は改定値、15年は速報値)


 国際通貨基金(IMF)の「国際収支国際投資ポジションマニュアル」(BPM第6版)に準拠した包括的OFW送金データ(銀行経由現金送金+帰国時持参分+非現金型資産贈与含む)によると、1月の包括的OFW送金額(速報値)は前年同月比0.2%増の20億1,100万米ドル。当然のことながら、従来からの公表データである銀行経由分のみの送金額を上回っている(15年3月16日のフィリピン中央銀行発表などより)。



包括的OFW送金額(単位:百万米ドル)

項目 年間推移
09年 10年 11年 12年 13年 14年
送金額 19,078 20,563 21,922 23,352 25,369 26,968




月別包括的OFW送金額推移(単位:百万ドル、%)

14年 15年
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
送金額 2,007 1,998 2,095 2,128 2,199 2,274 2,288 2,278 2,334 2,462 2,346 2,559 2,011
対前年同月伸率 7.1 6.2 7.2 5.4 5.7 7.2 7.3 7.4 8.3 6.8 1.5 6.0 0.2

(出所: フィリピン中央銀行資料より作成、14年は改定値、15年は速報値)