JICAの無償事業「セブ都市圏上水供給改善計画」の一環

 

 横河ソリューションサービスは、日立製作所と共同企業体を結成し、フィリピンの公設の水道事業体であるメトロセブ（セブ都市圏）水道区の広域給配水監視システム工事を受注した。

　メトロセブは、フィリピン中央部に位置するセブ州のうち、セブ市を含む7市6町で構成されたフィリピン第2の都市圏である。広域給配水監視システム工事は、国際協力機構（JICA）の無償資金協力事業である「メトロセブ水道区上水供給改善計画」の一環で実施される。

　SCADAA（Supervisory Control And Data Acquisition）システムを導入し、中央監視室で給水状況を常時モニタリングすることで、近年の人口増加や経済拠点としての急激な発展に伴いひっ迫しているメトロセブエリアの給水状況の改善を図る。

　日立製作所は、共同企業体の代表企業としてプロジェクトを推進し、横河ソリューションサービスは、SCADAシステムを製作し、漏水管理システムを納入するほか、流量計などのフィールド機器を水道区域内143カ所に据付ける。プロジェクトの工期は2016年3月末である。

　横河ソリューションサービスをはじめとするYOKOGAWAグループは、日本の上下水道分野での豊富な実績とノウハウを活かして、フィリピンをはじめとする新興国の水ビジネス市場における制御事業の拡大を目指していく（15年3月11日の横河ソリューションサービス株式会社ニュースリリースより）。