いすゞ支援のレイテ島自動車整備士学校が再開

2015/02/26

超大型台風被災から復旧、再び優秀な人材供給へ

 

いすゞ自動車(いすゞ)は、2008年11月発足のレイテ島タクロバン市のTESDA(技術教育技能開発庁)自動車整備士養成学校の設立、運営を継続支援してきている。

 

 これは、いすゞの社会貢献活動の一環で、貧困地域在住の有能な若者の中から奨学生を選抜し、フィリピン自動車業界の発展に貢献する自動車整備士を育成することで、フィリピン国内における貧困の解消、特に若年層における失業者の解消に寄与していくことを目的としている。

 2013年11月には7期生18名が、フィリピンにおける自動車整備士の最高国家資格であるTESDA・NC4を取得して卒業し、フィリピン各地の自動車販売店や整備工場でメカニックとして活躍している。卒業生数は累計で135名となり、現地のいすゞディーラーで就労している卒業生がいすゞのメカニック技能大会予選で上位入賞を果たすようになってきている。

 この自動車整備士養成学校は、2013年11月に中部フィリピンを襲った超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)により大きな被害を受け1年以上の閉鎖を儀なくされてきた。この間、いすゞは被災した生徒や学校職員に対して社内有志による寄付を届けるとともに、学校復旧に向けての支援を行ってきた。

 そして、このほど復旧が完了、67名の生徒に対する授業が再開された。復旧・再開式典には、いすゞ自動車本社の井田 義則特別相談役も出席、再開を祝福した。いすゞは今後もこの学校を強力かつ継続的に支援していく方針のようである。

 なお、卒業生は、いすゞフィリピン、いすゞオートパーツ・マニュファクチャリング、販売店、取引先企業などへの就職の道が開かれている。それ以外への就職の場合でも、養成学校で培われた技術、チームワーク、マナーなどが十分活用されると期待されている。実際これまでの卒業生もその優れた技能や知識の高さにより、各職場で高い評価を得ている。