国民食ジョリビー・フーズ、2014年は13%増益
2015/02/23
2,913店(海外612店)に、今年330店出店へ
積極出店で今年の投資額69%増の91億ペソに
ファ-ストフード・チェーン最大手で、国民食とも称されるほどの人気を誇るジョリビー・フーズ(JFC)が、2月23日に、2014年(1月~12月)の決算速報を発表した。
2014年のグループ全体の総売上高は前年比13.3%増の1,179億ペソ、営業収入は同12.9%増の907億ペソとなった。総売上高のうちフィリピン事業が13.2%増収、海外事業が13.7%増収であった。海外では、東南アジア・中東が25.9%増収、米国が12.2%増収、中国が11.1%増収であった。また、既存店は8.0%増収であった。
損益面では、年後半の原材料費上昇などが響き、営業利益が同3.9%増の61億ペソとやや伸び悩んだ。第4四半期は前年同期比14.0%減少と低調であった。一方、報告純利益は同14.3%増の54億ペソ、帰属純利益は同12.7%増の53億ペソ、1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同11.6%増の4.867ペソと各々二桁増加となったが、第4四半期は各々前年同期比一桁増にとどまった。
JFGは2014年に234店を新規オープンした。内訳は国内店が169店 海外店が65店であり、双方での積極出店が続いた。
この結果、2014年12月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,301店に達した。内訳はハンバーガーのジョリビー858店、中華のチャウキン410店、ピザのグリーンウイッチ211店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン323店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル456店、バーガー・キング43店となっている。
一方、海外店舗数は612店舗となった。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王) が310店、粥チェーンの宏状元餐が42店、華南の牛肉麺チェーン三品王50店などとなっている。また、海外でのジョリビーは125店(ベトナム62店、米国32店、ブルネイ12店、サウジ10店、カタール3店、クウェート3店、シンガポール2店、香港1店)。これらを含むジョリビーフーズ・グループ 国内外総店舗数は2,913店舗に達している。
2015年の新規出店予定数は約330店で、2014年の234店から大幅増加する見込み。国内で約220店、海外で約110店の出店を予定している。この様な積極出店や既存店改装などのため、2015年の設備投資額は前年比68.5%増の91億ペソと大幅増加する見込みである。そのうち、67億ペソがフィリピンに、17億ペソが中国に、7億ペソが米国やその他海外に投入される(15年2月23日のフィリピン証券取引所回覧00789-2015号などより)。