比パナソニック業績続伸、9カ月間で30%増益

2015/02/15

売上高6%増の54億ペソ、消費者向けが51億ペソ

 

パナソニック・マニュファクチャリング・フィリピン(PMPC、会計期末3月、本社:リサール州タイタイ)が、2014年度第3四半期(14年10月~12月)、及び9カ月間(14年4月~12月)事業報告書を提出した。

 

  PMPCの2014年度9カ月間の売上高は前年同期比6.2%増の53億9413,万ペソに達した。好調なフィリピンの内需、PMPCの販売促進効果、販売代理店の拡販努力などにより増収となった。具体的には、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、エアコン等の家電製品の売り上げが増加した。 特に上半期(4月~9月)が好調であった。   

  損益面では、原材料費や人件費上昇などで総利益は同比3.3%増の14億6,428万ペソと小幅増にとどまった。しかし、販売費が同1.5%増の8億9,765万ペソ、一般管理費が同4.3%増の4億4,630万ペソにとどまったことなどで営業利益は同15.0%増の1億2,034万ペソへと二桁増加となった。さらに、その他収入が同75.9%増の4,293万ペソに達したこともあって、純利益は同30.4%増の1億2,642万ペソ、1株当たり純利益も同30.4%増の0.30ペソへと拡大した。
 

  なお、最近の9カ月間決算は、2011年度が80万ペソの損失(赤字)、2012年度が6,407万ペソの黒字転換、2013年度の純利益が前年同期比51.4%増の9,698万ペソと回復基調を続けている。そして、今9カ月間の純利益はさらに増加、業績続伸という結果となった。
 
 

 主要部門の動向に関しては、主力の消費者製品(家電・AVなど)の売上高が同6.6%増の50億8,556万ペソ(構成比94.3%)に達した。その営業利益は同22.3%増の1億7,415万ペソへと二桁増加した。一方、ビジネス製品(通信・セキュリティー関連機器など)の売上高は同4.9%増の2億5,872万ペソ(構成比4.8%)、その営業利益は同14.4%減の322万ペソであった。また、依然小規模ながら、エコ(環境関連)製品の売上高や営業利益が急増したことが目立つ。
 

 PMPCの2014年度9カ月間の主要部門の売上高・損益動向(単位:万ペソ)

部門 GCMS(消費者製品) SNC(ビジネス製品) ES(エコ) その他 総合計
主要製品 家電・AV等 通信・安全機器等 環境関連製品 その他 全商品
売上高 508,566 25,872 1,276 3,699 539,413
前年同期比 6.6%増加 4.9%増加 34倍に増加 41%減少 6.2%増加
構成比 94.3% 4.8% 0.2% 0.7% 100.0%
 
営業損益 17,415 322 293 -5,997 12,034
前年同期比 22.3%増加 14.4%減少 2.6倍に増加 赤字40.6%拡大 15.0%増加
前年同期実績 14,237 376 115 -4,264 10,464

(出所:パナソニック・マニュファクチャリング・フィリピンの事業報告書より作成)
    GCMSとはグローバル・コンシューマー・マーケティングセクターの略
    SNCとはシステム・ネットワーク&コミュニケーションの略

 
 なお、パナソニックのフィリピンにおける製造・販売拠点であるPMPCは、フィリピン初の日系合弁家電企業であり、長い歴史を有している。

 PMPCの起源は、1963年5月に設立されたフェスティバル・マニュファクチャリング(FMC)である。FMCは1965年に、プレシジョン・エレクトロニクス(PEC)と社名変更した。このPECと松下電器産業(MEI、社名は当時)が1967年にフィリピンで合弁家電企業を設立した。当初、合弁企業名はPECだったが、25年後の1992年にマツシタ・エレクトリック・フィリピン(MEPCO)と変更された。さらに、2005年に現社名PMPCへと再変更された。すなわちパナソニックは、フィリピンで50 年以上もの長い歴史を有していることとなる。

 この間、フィリピンで初めての非水銀電池やフロンガス不使用の冷蔵庫の生産、家電メーカーとして初めてとなるISO9002、ISO14001認証取得など輝かしい成果を上げてきた。また、フィリピン家電業界をリードする一方、社会貢献活動やパナソニックの「アジア大洋州エコアイディア宣言」に沿った環境保全活動なども推進している。

 1983年1月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場されている。現在、PMPCは額面1ペソの普通株式を約4億2,272万株発行している。そのうち、フィリピン人のみが投資可能なA株8,472万株が上場されている。浮動株比率は15.76%。日本のパソニック本社のPMPC保有比率は、2014年9月末時点で79.96%である。パナソニック本社の保有するのはPMPCのB株である。

 PMPCのPSEでの2月13日終値は4.30ペソ。これをベースにすると、上場されているA株の時価総額は3億6千万ペソ(約9億5,000万円)である。この1年間の高値は5.80ペソ、安値は3.37ペソである(パナソニック・マニュファクチャリング・フィリピンズの2014年度第3四半期事業報告書などより)。