セブ航空、14年の乗客数17.5%増の1,690万人に
2015/02/11
客席数15%増の2,011万席、稼働率83.9%(前年81.9%)
フィリピンの格安航空(LCC)最大手であるセブ・パシフィック航空 (CEB)の2014年通年の乗客数は前年比17.5%増の1,686万9,701人であった。国内市場はもとより、中東や日本での存在感が増し、オース トラリア便を就航させ、国際市場でもビジネスを拡大させた。稼働率は前年を2%ポイント上回る83.9%、便数は6.9%増の12万2,994便であっ た。
タイガーエア・フィリピンズをグループ傘下に加えたことで、国内線を増便。タイガーエアはマニラ、セブの拠点からブトゥアン、クラーク、カガヤン・デ・ オロ、ダバオ、ジェネラルサントス、ロハス、タグビラランへの運航を開始した。
また、2014年にはマニラ~クウェート、リヤド、ダンマンへの直行便を就航。マニラ~シドニー便は週5便の運航となった。
12月の乗客数は前年同月比23.5%増の153万8,645人、客席数(収容能力)は19.6%増の183万0,079席、稼働率は84.1%で、前 年同月の81.4%から2.7%ポイント上昇した。便数は12.2%増の10,974便、機体数は52機(前年同月47機)に増えた(15年2月10日の セブ・パシフィック航空発表より)
セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移 (タイガー・エアウェイズ・フィリピンズ含む)
項目 | 12月 | 伸び率 | 1~12月 | 伸び率 | ||
2014年 | 2013年 | 2014年 | 2013年 | |||
乗客数 | 1,538,645 | 1,245,811 | 23.5% | 16,869,701 | 14,351,765 | 17.5% |
客席数 | 1,830,079 | 1,530,096 | 19.6% | 20,109,780 | 17,522,760 | 14.8% |
客席稼働率 | 84.1% | 81.4% | 2.7pts. | 83.9% | 81.9% | 2pts. |
稼働キロ数(RPK、千km) | 1,638,498 | 1,196,498 | 36.9% | 16,213,169 | 12,926,598 | 25.4% |
座席キロ数(ASK、千km) | 2,051,746 | 1,548,100 | 32.5% | 20,496,467 | 16,206,672 | 26.5% |
便数 | 10,974 | 9,783 | 12.2% | 122,994 | 115,005 | 6.9% |
機体数(月/期末現在) | 52 | 47 | 10.6% | 52 | 47 | 10.6% |
(出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成)
な お、CEBは今年3月8日に創業19周年を迎える。この19周年の2カ月前の1月8日に累計乗客数が1億人に到達した。CEBは1996年3月8日に、セ ブ⇔ダバオ毎日便を就航、航空市場に参入した。その後、積極的な路線拡大、新鋭機導入、斬新なアイディア(飛行前の客室乗務員のダンスによる安全講習な ど)などにより、急成長を続け、現在、乗客数などではフィリピン航空(PAL)を追い抜きフィリピン最大の航空会社(単独ベース)ともなっている。
CEBは3月26日に、セブ(マクタン・セブ国際空港)⇔東京(成田)線直行便を就航予定など日本線拡充にも余念がない。
また、CEBは新鋭機導入を積極的かつ継続的に行っている。現在のCEBの運航機数は、エアバスA319が10機、A320が31機、A330が5機、 ATR-72 500が8機、合計54機となっている。これらの平均機体年齢は4.32年で、世界の航空会社のなかでも最も若い部類とされている。
今後、2015年から2021年にかけてエアバスA320型7機、エアバスA321Neo型30機、エアバスA330型1機が納入入される予定である (15年2月10日のセブ・パシフィック航空発表などより)。