株式市場:23日は急騰、史上最高値を更新
2015/01/23
終値初の7,500台、133ポイント高の7,548.93
2015年1月23日の株式市場は反発し、PSE株価指数は前営業日から132.62ポイント高の7,548.93ポイントで引けた。率にして1.79%の反発。終値、場中瞬間値ともに5営業日ぶりに過去最高値を更新した。
終値ベースでのこれまでの過去最高値は1月14日に記録した7,490.88ポイントであり、終値として初の7,500ポイント台を果たした。また、この日は高値引け(終値がこの日の高値)であったが、この日の終値は、瞬間値ベースでの過去最高値(1月14日の7,530.41ポイント)も上回った。すなわち、場中の瞬間値ベースでも過去最高値更新となった。
ヨーロッパ中央銀行がユーロ圏のデフレ回避、景気刺激策として各国の国債など幅広い資産を月600億ユーロ(約8兆円)規模で大量に買い入れる量的緩和の導入を決定したのが前向きに受けとめられ、買い先行の動きとなった。
全体の売買代金は前営業日比38%減の121億9,900万ペソ(約326億円)、総取引回数は46%増の7万8,715回。値上がり114銘柄、値下がり68銘柄、変わらず42銘柄。外国投資家は8億3,300万ペソの買い越し。
なお、2015年に入り既に史上最高値を3度更新、年初から23日までのPSE株価指数上昇率は4.40%となっている。ちなみに、年間ベースでは2014年まで6年連続の上昇が続いており、6年間の上昇率は286%(約3.9倍)に達しているが、7年連続上昇との期待が高まっている。
<2015年1月23日の株式市場概要>
(出所:フィリピン証券取引所の取引記録より作成、注:パーセント表示は前の営業日からの伸び率)
指数 | 始 値 | 高 値 | 安 値 | 終値 | 前営業日比 |
PSE株価指数 | 7,469.10 | 7,548.93 | 7,469.10 | 7,548.93 | 132.62 |
出来高(百万株) | 4,866 | 20% | 値上がり銘柄 | 114 | 外人買付額(百万ペソ) | 6,586 |
売買代金(百万ペソ) | 12,199 | -38% | 値下がり銘柄 | 68 | 外人売却額(百万ペソ) | 5,753 |
総取引回数 | 78,715 | 46% | 変わらず銘柄 | 42 | 外人買越額(百万ペソ) | 833 |
フィリピン証券取引所指数、ペソ対米ドルレートの動き(年末値、2015年は1月23日時点)
(出所:フィリピン証券取引所やPDS資料より作成)
フィリピン証券取引所株価指数 | ペソ対米ドルレート | |||
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2004年 | 1,822.83ポイント | 26.38% | 56.280ペソ | -1.39% |
2005年 | 2,096.04ポイント | 14.99% | 53.090ペソ | 6.01% |
2006年 | 2,982.54ポイント | 42.29% | 49.030ペソ | 8.28% |
2007年 | 3,621.60ポイント | 21.43% | 41.280ペソ | 18.77% |
2008年 | 1,872.85ポイント | -48.29% | 47.520ペソ | -13.13% |
2009年 | 3,052.68ポイント | 63.00% | 46.200ペソ | 2.86% |
2010年 | 4,201.14ポイント | 37.62% | 43.840ペソ | 5.38% |
2011年 | 4,371.96ポイント | 4.07% | 43.840ペソ | 0.00% |
2012年 | 5,812.73ポイント | 32.95% | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 5,889.83ポイント | 1.33% | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 7,230.57ポイント | 22.76% | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年1月23日 | 7,548.93ポイント | 4.40% | 44.180ペソ | 1.22% |
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