ジョリビー、 中国でダンキン・ドーナツ事業
2014/12/20
独占運営権取得、20年間で1,459店以上出店へ
フィリピン最大のファ-ストフード・チェーンのジョリビー・フーズ(JFC)は、100%子会社ジョリビー・ワールドワイド(JWPL)を通じて、ジャスミン・アセット・ホールディングス(ジャスミン)との間で、中国でのダンキン・ドーナツ事業保有・運営に関する合弁企業設立で合意した。
JWPLとジャスミンは、12月19日に、ダンキン・ドーナツ・フランチャイジングLLC(ダンキン)との間で、中国本土の主要地域、香港、マカオでのダンキン・ドーナツ事業の保有・運営権を取得することで合意、マスター・フランチャイズ契約を締結した。
JWPLとジャスミンは中国でのダンキン・ドーナツ事業に関する合弁企業を設立する。出資比率はJWPLが60%、ジャスミンが40%。初期投資額は3億米ドル、JWPLが1億8千米ドル、ジャスミンが1億2千万米ドルを拠出する。そして、20年間で最低1,459店を展開する意向である。
ジャスミンは、香港とシンガポールに拠点を有する投資企業RRJキャピタルによって設立された投資ファンド企業である。RRJキャピタルの現在の資産規模は約59億米ドルで、中国、北米、欧州等に投資を行っている。特に、中国の消費者製品や食品事業に積極投資を行っている。
2014年11月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,283店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー855店、中華のチャウキン407店、ピザのグリーンウイッチ209店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン319店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル453店、バーガー・キング40店となっている。
一方、海外店舗数は603店舗。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王) が310店、粥チェーンの宏状元餐が43店、華南の牛肉麺チェーン三品王48店などとなっている。また、海外でのジョリビーは119店(ベトナム57店、米国31店、ブルネイ12店、サウジ10店、カタール3店、クウェート3店、シンガポール2店、香港1店)。これらを含むジョリビーフーズ・グループ 国内外総店舗数は2,886店に達している。
また、ダンキン・ドーナツは、2014年9月末で、世界各地に1万1,123店(うち7,941店がフランチャイズ店)を展開、1日当たりの来店者数は500万人超に達している。そして、52種類以上のドーナツ、12種類以上の飲料を提供している(14年12月19日のジョリビー・フーズ発表などより)。