ジョリビー・フーズ、9カ月間で17%増益に

2014/11/13

9月末の総店舗数2,849店(海外591店)
積極出店、来年の投資額42%増の91億ペソ

 

ファ-ストフード・チェーン最大手ジョリビー・フーズ(JFC)が、11月13日に、2014年9カ月間(1月~9月)の決算速報を発表した。



 今9カ月間のグループ全体の総売上高は前年同期比13.6%増の855億ペソ、営業収入は同13.7%増の658億ペソに達した。増収効果にくわえ、コスト節減等により、報告純利益は同18.4%増の37億1,500万ペソ、帰属純利益は同16.5%増の36億4,000万ペソ、 1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同14.8%増の3.376ペソと各々二桁増加となった。

 JFGは今9カ月間に148店を新規オープンした。内訳は国内店が114店 海外店が34店であり、双方で積極出店が続いた。

 この結果、2014年9月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,258店に達した。内訳はハンバーガーのジョリビー847店、中華のチャウキン404店、ピザのグリーンウイッチ208店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン311店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル450店、バーガー・キング38店となっている。

 一方、海外店舗数は591店舗。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王) が309店、粥チェーンの宏状元餐が43店、華南の牛肉麺チェーン三品王47店などとなっている。また、海外でのジョリビーは111店(ベトナム50店、米国30店、ブルネイ12店、サウジ10店、カタール3店、クウェート3店、シンガポール2店、香港1店)。これらを含むジョリビーフーズ・グループ 国内外総店舗数は2,849店舗に達している。

 JFCは新規出店や既存店改装などのための高水準の投資を続けている。今年の設備投資額は63億ペソと予定されている。そして、11月12日開催の取締役会において、2015年の設備投資額を今年比42%増の91億ペソとすることが承認された。そのうち、67億ペソがフィリピンに、17億ペソが中国に、7億ペソが米国やその他海外に投入される見込みである。

 なお、2014年11月27時点の株主に対し、1株当たり0.89ペソの配当が実施される。配当落ち日は11月24日、配当支払日は12月18日となる。この配当により、2014年の1株当たり年間配当額は前年比20.6%増の1.64ペソとなる(14年11月13日のフィリピン証券取引所回覧06011-2014号などより)。