カジノ「ソレア」運営企業、第3四半期純利益6倍の10億ペソ
2014/11/06
9カ月間の純利益33億ペソ(前年同期9億ペソの赤字)
収入は2.7倍の224億ペソに:ブルームベリー決算速報
フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。
「マニラベイ・エンターテインメントシティー」においては、汚職疑惑で揺れるユニバーサルエンターテインメント・グループを含む4グループのカジノ複合リゾート施設の開発が行われつつある。
その4グループの一つが当地最大の港湾企業インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)の総帥エンリケ・ラソン氏傘下のブルー ムベリー・リゾーツ(ブルームベリー)である。このブルームベリーによる大型カジノ・リゾート「ソレア・リゾート&カジノ」(ソレア)は2013年3月16日に開業した。当初は500室でオープン、2年後に第2期プロジェクトでの300室を加え800室とする計画である。
このブルームベリーが2014年9カ月間(1月~9月)の決算速報を発表した。それによると、今9カ月間の収入は、ソレアのフル寄与で前年同期比 127%増(2.7倍)の224億3,900万ペソへと急増した。最終損益は32億9,900万ペソの黒字で、前年同期の8億6,800万ペソの赤字から 急改善した。また、2013年1年間の赤字13億1,500万ペソの赤字からも急浮上、早くも大幅黒字計上に至った。
2014年第3四半期(7月~9月)の収入は前年同期比58%増の76億7.300万ペソ、純利益は同6倍の9億9,200万ペソに達した。
2013年は3月にソレアが開業したものの開業費用負担や先行投資負担などなどが響き赤字となったが、2014年は早くもそれらの投資の開花期を迎えたといえる。ちなみに、ソレア開業のため、2012年121億ペソ、2013年125億ペソと高水準の設備投資を行ってきた。
なお、ブルームベリーを率いるエンリケ・ラソン氏は、先頃、ソレアを日本でも開業することを視野に入れていると表明している。ただし、最終決定や進出時期などは、 日本でのカジノ法案(複合リゾート施設の整備を政府に促す法案)の動向を見極めてから検討すると説明している(14年11月5日のフィリピン証券取引所回 覧05779-2014号などより)。
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