エンペラドール、ホワイト&マッカイ買収完了

2014/11/02

4.3億ユーロで世界的スコッチ企業を傘下に

 

有力持ち株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)傘下の洋酒メーカーであるエンペラドール(EMP)の事業基盤が一段と拡充、多様化された。



 EMPは10月31日に、子会社のエンペラドールUKを通じて、世界第5位のスコッ チ・ウイスキーメーカーであるホワイト・アンド・マッカイ・グループの株式100%買収を完了した。EMPは、ホワイト・アンド・マッカイ・グループの親会社であるユナイティッド・スピリッツから、ホワイト・アンド・マッカイ・グループ株式100%を4億3,000万ユーロ(310億ペソ)で取得した。

 160年以上前に設立されたホワイト・アンド・マッカイのスコッチ・ウイスキーは、現在、世界50カ国以上で販売されている。EMPは国内外で、この有力ブランドのホワイト・アンド・マッカイ製品を拡販、ウイスキーにおいてもシェア拡大を図る。EMPはスペインでのブランデー一貫製造体制(ブドウ園 経営から醸造まで)も構築しつつある。


 このような積極策や低価格を武器に、EMPの洋酒販売数量はフィリピン最大となっている。ブランデーの販売数量では世界段トツとなっている。EMPの2013年のブランデー販売数量は3,300万ケー スで、世界第2位のメーカーの3.5倍の規模に達している。また、第2位~第10位の合計販売数量を上回っている。

 今後は、質やブランド力も向上させ、名実ともに世界的な洋酒企業を目指す。そして、2017年の純利益を2013年比倍増の116億ペソとすることを目標にしている。