台風20号発生、10月31日にフィリピンの東で

2014/10/31

 

 10月31日午後3時、フィリピンの東で台風20号(フィリピン名:パエン、アジア名:ヌーリ)が発生した。アジア名のヌーリはマレーシアが用意したもので鳥のおうむという意味である。

  台風のアジア名は、「台風委員会(日本など14カ国等が加盟)」によって北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風に付けられる名前である。加盟国などが提案した名前があらかじめ140個用意されていて発生順に付けられる。

 日本気象庁の11月1日午前3時45分(日本時間:以下同様)の発表によると、台風20号は1日午前3時現在、フィリピンの東にあり中心位置は北緯13度05分、東経134度25分、時速15キロメートルの速さで西北西に向かっている。中心気圧は994ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速20メートル、 最大瞬間風速は同30メートルとなっている。

 この時点での日本気象庁の予想によると、フィリピンには上陸せず、4日まではフィリピン東方を北上すると見られる。その後の進路は定かではないが、秋の台風は日本付近で速度を上げて、急に襲来するのが特徴のひとつであり注意が必要である。

 なお、9月12日発生の台風15号から、10月3日発生の19号まではほぼ5日前後のペースで連続して発生した。その後、27日間の間隔が空いて20号発生となった。10月から11月上旬は台風の発生が続く時期にもかかわらず、この期間に台風の発生が約1カ月もの間途切れるのは14年ぶりとのことである(14年11月1日の日本気象庁、日本気象協会発表などより)。