住宅不動産融資、18%増の3,482億ペソ:6月末

2014/10/29

不良債権比率3.21%へ悪化(前年同月末3.12%)

 

 2014年第2四半期末(6月末)の商業・ユニバーサル(拡大商業)銀行、貯蓄銀行の住宅不動産融資残高(RREL)合計は前期末比6.5%増、前年同期末比18.3%増の3,481億6,600万ペソ(速報値)に拡大した。

 一方、住宅不動産融資の不良債権(NPL)残高は前期末比9.1%増、前年同期末比21.9%増の111億8,700万ペソ。その結果、住宅不動産融資 残高の不良債権比率は3.21%となり前期末、前年同期末から悪化した。

 総融資残高(TLP)に対する住宅不動産融資残高比率は6.86%で前期末から拡大。また、総不良債権残高(TNPL)に対する住宅不動産融資不良債権 比率は9.17%で前期末、前年同期末から悪化した(14年10月28日のフィリピン中央銀行発表より)。



商業・ユニバーサル銀行、貯蓄銀行の住宅融資動向(単位:百万ペソ)

項目 13年6月末 14年4月末 14年6月末
住宅不動産融資残高(RREL) 294,202 326,917 348,166
住宅不動産融資NPL残高 9,181 10,255 11,187
       
総融資残高(TLP) 4,229,722 4,877,525 5,076,023
総不良債権残高(TNPL) 128,755 120,584 121,934
       
総融資対住宅不動産融資比率 6.96% 6.70% 6.86%
総NPL対住宅不動産融資NPL比率 7.13% 8.50% 9.17%
総融資対住宅不動産融資NPL比率 0.22% 0.21% 0.22%
住宅不動産融資NPL比率 3.12% 3.14% 3.21%
住宅不動産融資NPL貸倒引当比率 39.91% 42.64% 40.66%

(出所:中央銀行資料より作成)
注1.数字は商業・ユニバーサル銀行(U/KB)、貯蓄銀行の合計
注2.総融資残高、総不良債権残高は銀行間融資、銀行間融資不良債権を含む