9月の新車販売(工業会)42%増加、月間記録に

2014/10/10

9カ月間で29%増の17万台、年間記録も更新へ
シェア:1位トヨタ45%、2位三菱22%、4位いすゞ5.7%

 

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、2014年9月と年初9カ月間の新車販売動向を発表した。

 それによると、 2014年9月の国内四輪車新車総販売台数(CAMPI とTMA加盟企業分、以下:工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比41.7%増の2万0,924台と大幅増加、7月に記録した月間最高記録を更新した。 車種別では、乗用車販売台数が同65.1%増の8,477台(構成比40.5%)へと急増した。一方、商用車も同29.3%増の1万2,447台(構成比 59.5%)と好調であった。

 この結果、2014年9カ月間(1月~9月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比29.2%増の16万9,727台に達した。 車種別では、乗用車販売台数が同50.9%増の6万5,422台(構成比38.5%)と急増。一方、商用車も同18.5増の10万4,305台(構成比61.5%)と堅調であった。

 9カ月間のメーカー別販売台数(工業会加盟企業ベース)首位は、トヨタモーター・フィリピンで前年同期比42.8%増の7万6,631台(シェア45.2%)で あった。第2位は三菱モータース・フィリピンの同18.9%増の3万7,222台(シェア21.9%)、第3位はフォード・モーター・フィリピンの同 51.9%増の1万4,564台(シェア8.6%)、第4位はいすゞフィリピンの同11.6%増の9,630台(シェア5.7%)、第5位はホンダカー ズ・フィリピンの同9.1%減の9,574台(シェア5.6%)であった。

 なお、上記の販売台数、前年同期比、シェアなどは、自動車工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース (HARI)分などを含まないベースである。

 CAMPIは、年初時点では、工業会非加盟企業分も含めた2014年の新車総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。 しかし、実績は年 初予想を大幅に上回るペースで推移している。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正した。す なわち、3年連続での年間販売記録更新となりそうである。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明している。

 

 フィリピンの四輪車販売台数推移(工業会加盟企業ベース)

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 9カ月間
2013年 12,303 14,439 15,292 15,094 15,856 14,244 15,689 13,700 14,764 131,381
2014年 15,642 16,828 19,173 18,094 19,598 19,622 20,730 19,116 20,924 169,727
伸び率 27.1% 16.5% 25.4% 19.9% 23.6% 37.8% 32.1% 39.5% 41.7% 29.2%

 (出所:ASEAN自動車連盟統計などより作成)