全日空とフィリピン航空が提携、共同運航へ

2014/10/01

計週74便、日本19路線、比10路線乗継可能に

 

 全日本空輸(ANA)は、10月1日に、「フィリピン航空(PAL)との間で二社間提携に合意し、コードシェア、スルーチェックイン、マイレージ提携を行っていく」と発表した。


 
 ANAは従来の成田=マニラ線に加え、2014年3月より羽田=マニラ線を新規に開設し、週14便がフィリピンに就航している。PALも、羽田の昼間時間帯にマニラ便をこの3月より就航させ、既存の成田、名古屋、関空、福岡=フィリピンを含めると週60便が日本に就航している。両社を合わせると、日本=フィリピンのネットワークは、週74便に拡大している。
 
<提携の内容>
(1) コードシェア ※両国政府に認可申請中
 2014年10月26日以降、日本とフィリピンの両社の国際線に、コードシェア便名を相互に付与することにより、顧客の選択肢が増える。また、ANAはフィリピン航空の国内線に、フィリピン航空はANAの国内線にも、相互にコードシェア便名を付与する。
 
 これにより、ANA運航便利用客は、マニラに到着後、コードシェア便(フィリピン航空運航便)を利用して、フィリピン国内のダバオやセブなど10路線への乗継が可能になる。そして、フィリピン航空利用客は、羽田・成田・名古屋・関空・福岡に到着後、コードシェア便(ANA運航便)を利用して千歳や福岡など19路線への乗継が可能になる。

(2) スルーチェックイン
 ANAとフィリピン航空を利用した乗り継ぎ便については、スルーチェックインが可能となる。今回の提携により、マニラ空港での乗継必要時間が短縮される。例えば、ANA運航便でマニラ空港に到着後、フィリピン航空の運航便を利用する場合、ターミナル間の移動は専用の構内バスを利用することができる。

(3) マイレージ提携
 10月26日から、相互のマイレージ会員がどちらの航空会社を利用してもマイルを貯めることが可能となる。同時に、マイル償還メニューも、利用できる。

<フィリピン航空について>
フィリピン航空は1941年にアジア初の航空会社として設立された。現在、成田空港から毎日4便、羽田空港から毎日2便、名古屋、関西、福岡からそれぞれ毎日1便を運航している。日本からはマニラのみならず、人気のリゾート、セブにも運航している。現在、世界31都市、国内29都市に就航している(14年10月1日の全日本空輸株式会社プレスリリースより)。