8カ月間の新車総販売台数、26%増の約17.3万台に

2014/09/17

工業会28%増の14.9万台、輸入車協会17%増の2.4万台
年間では19%増の25万台以上期待、連続最高記録へ

 

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)は先頃、「2014年8カ月間(1月~8月)の国内四輪車新車販売台数は、前年同期比27.6%増の14万8,803台に達した」と発表した。

 

 堅調なフィリピン景気、各社の販促強化の奏功などにより、新車販売は好調に推移している。ただし、14万8,803台という数値や前年同月比などは、自動車工業会(CAMPI)を脱退した市場シェア第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないCAMPIとトラック工業会加盟企業分(以下、工業会加盟企業分と記す)のみのベースである。 

 9月18日付け各紙電子版によると、HARIなどが所属する自動車輸入販売企業協会(AVID)加盟企業の2014年8カ月間の販売台数は、前年同期比16.6%増の2万3,970台となった。主力のHARIの販売台数は6.5%増の1万5,676台であった。

 8カ月間の工業会とAVIDの加盟企業の販売台数を単純に合計すると、前年同期比26%増の17万2,773台となる。CAMPIとAVIDの合算数字から重複加盟のCATSモーター分などを調整する必要はあるが、8カ月間の新車総販売台数は非常に好調といえよう。

 CAMPIは、これまで2014年の総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。しかし、年前半の実績は年初予想を大幅に上回るペースで推移。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正した。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明した。

フィリピンの四輪車販売台数推移(工業会加盟企業ベース)

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 8カ月間
2013年 12,303 14,439 15,292 15,094 15,856 14,244 15,689 13,700 116,617
2014年 15,642 16,828 19,173 18,094 19,598 19,622 20,730 19,116 148,803
伸び率 27.1% 16.5% 25.4% 19.9% 23.6% 37.8% 32.1% 39.5% 27.6%

 (出所:ASEAN自動車連盟統計などより作成)