マニラ市トラック日中通行規制、無期限解除に

2014/09/13

9月13日正午から:マニラ市長令67号を発出

 

 首都圏マニラ市はトラック日中通行規制を9月13日正午から解除した。

首都圏マニラ市はトラック日中通行規制を9月13日正午から解除した。

 「マニラ市のジョセフ・エストラーダ市長は13日午前に、市長令67号において、マニラ市におけるトラック日中通行規制を
無期限に解除する。解除は9月13日(土曜)正午からとする」と宣言した。

 エストラーダ市長は「トラックの日中通行規制の猶予を要求する声に応じて、国家の団結と経済成長のために規制解除を決定した。しかし、中央政府は、交通渋滞や大気汚染防止とマニラ港の混雑問題をともに解決する方策を講じることが求められる」とコメントした。

 マニラ市は今年2月24日より、マニラ市における日中のトラック通行を規制する条例を施行した。これは、従前の午前6時~午前9時までと午後5時~午後9時までの通行規制を、日中と祝日を除く午前5時から午後9時まで規制し、日中はトラック通行を全面的に禁止しようという趣旨の条例である(当初6カ月間は移行期間として午前10時~17時までの通行を認める)。また、指定区域外のトラックの駐車も禁止された。

 このようなトラック通行規制により、マニラ市の渋滞は緩和されたが、マニラ市に立地するマニラ港に陸揚げされた貨物滞留、貿易停滞、物流コストの上昇などの問題を発生させた。マニラ港はフィリピンの貿易産品が集中する重要な貿易拠点であり貨物の滞留は、フィリピン経済や貿易に大きな影響を与える懸念があり、早急な規制を再考する声が高まってきていた。