8月の新車販売(工業会)40%増の1万9千台

2014/09/11

8カ月間で28%増の14万9千台、連続年間最高記録へ
シェア:1位トヨタ45%、2位三菱22%、4位いすゞ5.7%

 

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、2014年8月と8カ月間の新車販売動向を発表した。

 

 それによると、2014年8月の国内四輪車新車 総販売台数(CAMPI とTMA加盟企業分、以下:工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比39.5%増の1万9,116台と大幅増加。例年売上が停滞する8月としては非常に好調であったといえる。車種別では、乗用車販売台数が同55.7%増の7,975台(構成比42%)へと急増した。一方、商用車も同29.9%増の1万1,141台(構成比58%)と好調であった。

 この結果、2014年8カ月間(1月~8月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比27.6%増の14万8,803台に達した。 車種別では、乗用車販売台数が同49%増の5万6,785台(構成比38%)と急増。一方、商用車も同17.2増の9万2,018台(構成比62%)と堅調であった。

 8カ月間のメーカー別販売台数(工業会加盟企業ベース)首位は、トヨタモーター・フィリピンで前年同期比42.5%増の6万7,059台(シェア45.1%)で あった。第2位は三菱モータース・フィリピンの同17.6%増の3万3,067台(シェア22.2%)、第3位はフォード・モーター・フィリピンの同50.2%増の1万2,554台(シェア8.4%)、第4位はいすゞフィリピンの同9.7%増の8,417台(シェア5.7%)であった。

 なお、上記の販売台数、前年同期比、シェアなどは、自動車工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないベースである。

 CAMPIは、年初時点では、工業会非加盟企業分も含めた2014年の新車総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。 しかし、実績は年初予想を大幅に上回るペースで推移している。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正し た。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明した。

  フィリピンの四輪車販売台数推移(工業会加盟企業ベース)

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 8カ月間
2013年 12,303 14,439 15,292 15,094 15,856 14,244 15,689 13,700 116,617
2014年 15,642 16,828 19,173 18,094 19,598 19,622 20,730 19,116 148,803
伸び率 27.1% 16.5% 25.4% 19.9% 23.6% 37.8% 32.1% 39.5% 27.6%

(出所:ASEAN自動車連盟統計などより作成)