いすゞフィリピン、注目のSUV新型「mu-X」を発表
2014/09/10
118.8万~174.8万ペソと割安、来年6千台販売目標
いすゞフィリピンは、9月9日、マニラ首都圏パサイ市のSMXコンベンションセンターにおいて、注目のスポーツ多目的車(SUV)である新型「mu-X」の発表会を開催した。
「mu-X」は3列シート(最後列は折りたたみ式)有する中型のSUVであり、フィリピンでは2005年から販売されているSUV「アルテラ」の後継車となる。そして、トヨタの「フォーチュナー」、三菱自動車の「モンテロ」、フォードの「エベレスト」などと競合することになる。
「mu-X」はタイから輸入される。ピックアップ・トラック「D-MAX」とラダーフレームなどの車体骨格を共有している。そして、いすゞの商用車が持つ耐久性、安全性、走破性、積載性といった要素を、躍動感ある力強いデザインの中に凝縮、オンでもオフでも、乗る人の様々なライフスタイルに対応する。
フィリピンで販売される「mu-X」は、2.5リットルの4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載される。安全性、走行性、快適性を高める各種の装置や機構が採用されている割には販売価格にはかなり低めに設定されている。販売価格帯は廉価版の4x2 LS 5速マニュアル車の118万8,000ペソ~ LS-A 4x4 オートマティック車の174万8,000ペソ(シルキー・パールホワイト以外の車体色)である。
いすゞフィリピンは、この高性能で割安感のある「mu-X」の販売目標に関して、2014年が2,000台、2015年が6,000台と表明した。 SUVなど多目的車の人気の高いフィリピンにおいて、戦略車として拡販を図っていく。現地生産の可能性に関しては、将来はともかく現時点では考えておらず、タイからの輸入車販売を継続するとのことである。
なお、IPCの主要株主は、いすゞ自動車と三菱商事でともに35%出資している。IPCの設立は1995年8月、同年にフィリピンでの工場起工式を執り行い、1997年に正式落成、生産を開始した。