JAL、12月マニラ線に長距離機B787-8を投入
2014/09/08
先進的な余裕空間、世界初の電子漫画が特徴
日本航空(JAL)グループは、2014年度の国際線路線便数計画の一部変更を決定した。中部=バンコク線、関西=ロサンゼルス線の開設、スカイスイート機材の投入路線拡大、および需要の変化に柔軟に対応するため、機材、便数の変更を行う。その概要は以下のとおり。
1. 国際線ネットワークの拡大
当初2015年度に予定していた首都圏以外の国際線ネットワーク拡大時期を早め、2014年12月から中部=バンコク線を、2015年3月から関西=ロサンゼルス線を開設する。JALグループ国際線として中部国際空港からは約10年ぶり、関西国際空港からも約6年ぶりの開設となる。両路線においては、日系航空会社唯一の直行便であり、中部地区・関西地区の経済発展、顧客の利便性向上に積極的に貢献して行く方針である。
2. 機材変更による大幅な快適性の向上
運航開始当初より大好評を得ているスカイスイート機材に、ボーイングB787-8型機「SKY SUITE 787」を新たに加え、2014年12月から、成田=フランクフルト線、2015年1月からは成田=ニューヨーク線(JL004便/JL003便)に投入 する。JALの中長距離東南アジア路線とホノルル線のビジネスクラスは、すべてフルフラットまたはシェルフラット座席を装着した機材でのサービスとなる。
B787-8は、主に欧米路線に投入される長距離機材であり、LED照明・電子シェードなど先進的な機内サービス環境が提供される。また、従来の航空機 と比べ運航効率が約20%高い低騒音機である。
JALのB787-8の特徴の一つは、機内エンタテインメント装置で漫画の電子書籍(世界初)が見られるようになったことである。「SKY MANGA」と名づけられ、「進撃の巨人」、「るろうに剣心」、「宇宙兄弟」などの日本語90作、英語30作が楽しめる。手元のコントローラーか、タッチ パネルでの操作でページめくりや拡大・縮小などが可能である。
マニラ⇔成田線には、12月1日から、このB787-8が日本発朝便(JL741)とマニラ発昼便(JL742便)に投入される。ビジネスが42席 エ コノミーが144席の186席仕様であり、非常に余裕のある空間となっている(14年9月5日の日本航空株式会社ニュースリリースなどより)。