8月28日、トランス・アジア石油が新規上場へ
2014/08/27
今年4社目、IPOなしのイントロダクション方式
8月28日に、石油・天然ガス探査・開発企業であるトランスアジア・ペトロリアム(TAPET)が、フィリピン証券取引所(PSE)に新規上場される。
TAPETのPSEへの新規上場方法はイントロダクション(紹介)方式である。イントロダクション方式とは、新規公募(IPO)を実施しないで、既発株式を直接上場させる方式である。TAPETは2億5千万株の普通株式(額面1ペソ)を上場させる。上場基準価格は1株当たり4.60ペソである。
TAPETは、PSE上場の有力エネルギー企業であるトランスアジア・オイル&エナジー・デベロップメント社(TA)の子会社である。かつてはTAの100%子会社であったが、TAがその株主に対しTAPET株式を現物配当したことで流動性や株主数が大幅に増加、PSE上場基準をクリアーした。
TAPETは今年4社目のPSE新規上場企業である。これまで、1月13日に持株会社「トップ・フロンティア・インベストメント・ホールディングス(TFHI)」、4月7日に不動産企業「ダブルドラゴン・プロパティーズ(DD)」、5月6日に食品企業「センチュリー・パシフィック・フーズ(CNPF)」が新規上場された。
このうち、TFHIはTAPETと同じイントロダクション方式での上場であった。すなわち、今年のIPO実施企業はこれまでDDとCNPFの2社のみにとどまっている(フィリピン証券取引所新規上場メモなどより)。