7カ月間の新車総販売台数、24%増の15万台と好調

2014/08/19

工業会26%増の13万台、輸入車協会15%増の2万台
年間では19%増の25万台以上期待、連続最高記録へ

 

 先頃、フィリピン自動車工業会(CAMPI)は、「2014年7カ月間の(1月~7月)の国内四輪車新車販売台数は、前 年同期比26%増の12万9,687台に達した」と発表した。車種別では、乗用車販売台数が同47.9%増の4万8,948台(構成比38%)と好調で あった。一方、商用車も同15.6%増の8万0,739台(構成比62%)と堅調であった。

 堅調なフィリピン景気、各社の販促強化の奏功などにより、新車販売は好調に推移している。ただし、12万9,687台という数値や前年同月比などは、自 動車工業会(CAMPI)を脱退した市場シェア第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないCAMPIとトラック工業会加盟企業分 のみのベースである。 

 8月20日付け各紙電子版によると、HARIなどが所属する自動車輸入販売企業協会(AVID)加盟企業の2014年7カ月間の販売台数は、前年同期比15%増の2万0,938台となった。

 7カ月間の工業会とAVIDの加盟企業の販売台数を単純に合計すると、前年同期比24.4%増の15万0,625台となる。CAMPIとAVIDの合算 数字から重複加盟のCATSモーター分などを調整する必要はあるが、7カ月間の新車総販売台数は15万台を突破、好調が続いていると言える。

 CAMPIは、これまで2014年の総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。しかし、年前半の実績は年初予想を大幅に上回るペースで推移。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正し た。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明した。