7月新車販売(工業会)32%増の2万台、連続月間記録

2014/08/12

7カ月間で26%増の13万台、年間でも連続最高記録へ

 

  フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、2014年7月と7カ月間の新車販売動向を発表した。

 それによると、2014年7月の国内四輪車新車 総販売台数(CAMPI とTMA加盟17社分)は、前年同月比32.1%増の2万0,730台と好調、7月に引き続き月間記録を更新するとともに、初の2万台突破となった。車種 別では、乗用車販売台数が同64.6%増の8,339台(構成比40%)へと急増した。一方、商用車も同16.6%増の1万2,391台(構成比60%)と堅調であった。

 この結果、2014年7カ月間(1月~7月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟の17社分)は、前年同期比26%増の12万9,687台に達した。 車種別では、乗用車販売台数が同47.9%増の4万8,948台(構成比38%)と好調であった。一方、商用車も同15.6%増の8万0,739台(構成比62%)と堅調であった。

 7カ月間のメーカー別販売台数(工業会ベース)首位は、トヨタモーター・フィリピンで前年同期比42.9%増の5万8,635台(シェア45.2%)で あった。第2位は三菱モータース・フィリピンの同15.7%増の2万8,842台(シェア22.2%)、第3位はフォード・モーター・フィリピンの同40.5%増の1万0,587台(シェア8.2%)、第4位はいすゞフィリピンの同8.6%増の7,441台(シェア5.7%)であった。

 なお、上記の販売台数、前年同期比、シェアなどは、自動車工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないベースである。

 CAMPIは、年初時点では、工業会非加盟企業分も含めた2014年の新車総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。 しかし、実績は年 初予想を大幅に上回るペースで推移している。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正し た。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明した(14年8月8日のフィリピン自動車工業会発表などより)。

 

 フィリピンの四輪車販売台数推移(工業会加盟企業ベース)

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 7カ月間
2013年 12,303 14,439 15,292 15,094 15,856 14,244 15,689 102,917
2014年 15,642 16,828 19,173 18,094 19,598 19,622 20,730 129,687
伸び率 27.1% 16.5% 25.4% 19.9% 23.6% 37.8% 32.1% 26.0%

(出所:ASEAN自動車連盟統計などより作成)