比人講師の英会話レアジョブ、東証マザーズに上場

2014/06/29

6年間の年間平均増収率82%、今期2.6倍増益見込み

 

オンライン英会話サービスを提供するレアジョブ(本社:東京都渋谷区)が、6月27日に、東京証券取引所マザーズ市場に上場された。



 レアジョブの設立は2007年10月18日、同年11月から無料のインターネット通話ソフト=スカイプ(Skype)を使用したマンツーマンの英会話レッスンを提供している。サービス開始から約6年半でマザーズ市場上場に至った。現在、1レッスン(=25分)を毎日受講できて月額5,980円、他3種類の料金プランを揃えている。レッスンは早朝6時から深夜1時まで開講。英語を公用語とするフィリピン人講師を採用し、利用しやすい価格で学習効果の高い英会話レッスン提供を目指してきている.。

 日本でのオンライン英会話は順調に成長している。矢野経済研究所によると、2009年に約30億円であった市場規模は、2012年は55億円、2013年は65億円に達したとみられる。この5年間で年率21.3%の成長を続けたことになる。2012年の通学制外国語教室市場規模は2,036億円、独習市場規模は498億円と推定されており、オンライン英会話市場の成長の余地は大といえる。

 このような順調な成長を続けるオンライン英会話市場において、パイオニア的存在であり主導的役割を果たしているレアジョブの成長率は市場の成長率を大幅に上回っている。レアジョブの売上高は2009年3月期の8,500万円から2014年3月期には16億9,008万円へと拡大している。6年間の年間平均増収率は81.7%に達している。
 
 2014年3月期の売上高は前期比49.2%増の16億9,008万円、経常損益は1億0,354万円の黒字転換(前期は1億1,434万円の赤字)、当期損益は3,531万円の黒字転換(前期は1億0,919万円の赤字)と損益面でも離陸期を迎えた。

 レアジョブは、2015年3月期について、売上高は同31.2%増の22億1,700万円、経常利益は同48.8%増の1億5,400万円、当期純利益は同161.2%増(約2.6倍)の9,200万円、1株当たり当期純利益は同2.4倍の49円19銭と、各々大幅続伸と見込んでいる。

 今後については、、日本における英語ビジネスのニーズは高まりを見せており、市場の拡大トレンドは中長期的に続くものと想定される一方、オンライン英会話事業に進出する会社が増加してきており、競争が一層激しくなるものと予想される。

 こうした状況下において、レアジョブ・グループは潜在ユーザーへの多方面からのアプローチや、新機能や新サービスの追加により、関連市場からの集客も含めたユーザー数の増大を図ると同時に、各ユーザーのモチベーションを引き出し満足度を高めることで、収益性と継続率の向上を図って行く方針である。

 また、「Chances for everyone, everywhere.」をグループビジョンに掲げ、インターネットを通じて世界中の人々が国境や言語の壁を越えて活躍できる社会の創造を目指すとのことである。現在、ビジョンの実現に向け
「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」を事業ミッションに日本人の英語学習を支援するとのことである(13年6月27日の株式会社レアジョブの東京証券取引所での開示情報などより)。