フィリピンで低カロリーの「ヤクルトライト」発売
2014/06/12
ヤクルト本社(東京都港区)は、40%出資のヤクルト・フィリピン(持分法適用会社)より、低カロリータイプの「ヤクルトライト」を6月16日から新発売する。
近年フィリピンにおいては、国民の健康志向の高まりとともに、糖分や脂肪分を抑えた食品の普及が進んでいる。このような背景のもと、フィリピンヤクルトでは、カロリーを「ヤクルト」と比較して約25%低減した「ヤクルトライト」を導入し、市場の拡大を図る。フィリピンにおける「ヤクルトライト」の販売計画は下記のとおりである。
1.商品名: 「ヤクルトライト」
2.容量・形態: 80ml入りの5本パック
3.希望小売価格: 1パック当たり50ペソ(約115円)
4.販売開始日: 2014年6月16日
5.販売エリア: フィリピン全域
6.販売チャネル: スーパー等の店頭チャネルで導入開始、その後ヤクルトレディによる宅配チャネルに導入予定
7.販売目標:1日あたり 2万9,000本(2014年6月~12月の1日平均本数)
なお、ヤクルト・フィリピンは、1978年10月から営業を行っている。すなわち、ヤクルトはフィリピンで昨年発売35周年を迎えたのである。海外での販売開始時期については、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに続く歴史を有している。
ヤクルト・フィリピンの従業員数は797人、ヤクルト・レディーは2,650人以上、取引店は7万店以上に達している。そして、日本と同基準の厳しい品質 管理で製造されたヤクルトを低価格で提供してきた。ヤクルトは、赤痢や腸チフスなどに悩まされながら、医薬品購入余力がない低所得層にとって安価な栄養食品となっている。すなわち、庶民の強い味方となっており、知名度も高くなっている。
2014年第1四半期(1月~3月)速報値によると、ヤクルト・フィリピンの一日当り販売数量は前年同期比16.9%増の175万4千本へと二桁増加した。アジア・オセアニア地域では、中国、韓国、インドネシア、タイに次ぐ第5位、そのシェアは10.5%となっている。
今第1四半期の前年同期比16.9%増という伸び率は、アジアでは中国の27.1%増、インドの26.1%増に次ぐ高いものである。 インドでの一日当り販売数量はまだ11万2千本に過ぎず、アジアの主要市場では中国に次ぐ高い伸びであった(14年6月12日の株式会社ヤクルト本社ニュースリリースなどより)