比ミニストップ売上高、第1四半期2%増の10.6億ペソ

2014/05/18

特殊要因で鈍化、3月末の店舗数は16.5%増の402店に

 

フィリピンのミニストップは、ロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ(RCSI)によってフランチャイズ展開されている。



 RCSIは、三菱商事、ミ ニストップ株式会社、ゴコンウェイ・ファミリー傘下のロビンソンズ・リテイル(RRHI)グループとの共同事業である。1997年にRCSIとミニストッ プ本社との間でカントリー・フランチャイズ契約が締結された。なお、RRHIは、昨年11月11日にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場された。

 このほど発表されたRRHIの2014年度第1四半期の(1月~3月)の事業報告書によると、フィリピンのミニストップのグループ総売上高は前年同期比1.1%増の15億8,100万ペソ、商品売上高は同2.2%増の10億5,900万ペソと小幅増収にとどまった。RRHIにおける売上高構成比は6%であった。

 小幅増収の一方、販売コストは前年同期比14.8%増の9億5,900万ペソと二桁増加となった。その結果、税金・金利・償却前利益(EBITDA)は同27.1%減の7,000万ペソへと大幅減少した。

 今第1四半期の業績が低調であったのは、前年同期には、①5月13日投票の中間総選挙に向けての特需があった、②主力商品の一つである煙草に売上高が大増税を控えての買い溜めで大幅増加したという特殊要因があり、今第1四半期はその反動で売上高の伸びが鈍化したことによる。

 今第1四半期の業績は特殊要因で低調であったが、事業基盤拡充は進展している。2014年3月末の店舗数は402店で、前年同月末の345店からは57店、率にして16.5%の増加となった。速報値では4月末には406店へとさらに増加した(ロビンソンズ・リテイルの2014年第1四半期報告書などより)。