ヤクルト、フィリピン販売数量17%増と好調

2014/05/14

第1四半期の1日当たり販売175万4千本に
アジア主要国で中国(27%増)に次ぐ伸率

 

 ヤクルト本社が5月13日に、2013年度(13年4月~14年3月)の連結決算を発表した。同期間の連結売上高は前年度比9.8%増の3,503億円、営業利益は同38.8%増の320億円、経常利益は同34.4%増の395億円と好調な決算となった。

  この連結決算発表資料によると、2013年度のアジア・オセアニア地域の飲食料部門連結売上高は前年度比47.8%増の609億円へと二桁増加した。営業利益も同74.6%増の167億円と大幅増加した。ヤクルトは、アジア・オセアニア地域においては、フィリピン、香港、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、インド、中国などで乳製品乳酸菌飲料などを製造、販売している。

 フィリピンにおいては、ヤクルト本社が40%出資するヤクルト・フィリピンズ(持分法適用会社)が、1978年10月から営業を行っている。すなわち、ヤクルトはフィリピンで昨年に35周年を迎えた。海外発売時期は、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに次ぐ。

 このヤクルト・フィリピンズの2013年(1月~12月)の一日当り販売数量は、前年比6.2%増の159万4千本と堅調であった。そして、2014年第1四半期(1月~3月)速報値では、ヤクルト・フィリピンの一日当り販売数量は前年同期比16.9%増の175万4千本へと二桁増加した。アジア・オセアニア地域では、中国、韓国、インドネシア、タイに次ぐ第5位、そのシェアは10.5%となっている。ちなみに、アジア・オセアニア地域全体では同7.8%増の1,670万1千本であった。 

  今第1四半期のフィリピンの前年同期比16.9%増という伸び率は、中国の27.1%増、インドの26.1%増に次ぐ高いものである。 インドでの一日当り販売数量はまだ11万2千本に過ぎず、アジアの主要市場では中国に次ぐ高い伸びであった(14年5月13日の株式会社ヤクルト本社発表などより)。