みちのく銀行、フィリピン・メトロバンクと提携

2014/04/30

 みちのく銀行(本店:青森市)は、「フィリピンの大手商業銀行メトロポリタン バンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市)と業務提携した」と発表した。

 みちのくは顧客企業の海外取引を支援するため、国際協力銀行(JBIC)がメトロバンクとの間で締結している「日本の地域金融機関を通じた中堅・中小企業のフィリピン進出支援体制の整備にかかる覚書」へ参加することとし、4月18日付けでメトロバンクと業務提携を行った。

 この業務提携により、みちのく銀行は顧客に対するフィリピンの経済・投資環境に関する情報提供、投資環境セミナーの案内、メトロバンクへの紹介(口座開設、個別相談の対応)などが可能となる。

 なお、フィリピンはASEAN第2位の1億人近い人口を有し、若年人口が多く、英語が通じる豊富な労働力を有することから、日系企業の進出先として注目されている。みちのく銀行は、フィリピンではメトロバンクの日系企業担当窓口(ジャパンデスク)やフィリピン国内の拠点網を活用して、日系企業の現地進出 を支援していくことになる。

 メトロバ ンクはフィリ ピン全土をカバーする856の国内支店、海外32拠点、約2,000台のATMという強力なネットワークをもとに、個人、中小企業、大企業、多国籍企業に至るまで広い範囲の貸出業務に強みがあり、特に貿易関係ではフィリピンで一番の取扱高を誇っている。総資産は約1兆3,800億 ペソ(2013年12月末現在)でフィリピン第2位の規模となっている。

 2013年度(1月~12月)の営業収入は前年度比38%増の790億ペソ、帰属純利益は前年比46%増の225億ペソと大幅増益となり、最高益更新が続いた。帰属純利益は業界最高水準である。また、バーゼルⅡベースでの自己資本比率(CAR)は16.7%(2013年12月末)で、フィリピン中央銀行 による最低基準10%を大幅に上回っている。また、導入されつつあるバーゼルⅢへの対応も万全である。

 メトロバンク本店には2002年よりジャパンデスクを設置済みであり、同デスクは日本人ヘッドのほか、総勢15名以上の陣容となっている。在日拠点は東京支店(設置:1996年3月)、大阪出張所(設置:1998年12月)の2拠点となっている(14年4月18日のみちのく銀行ニュースリリースなどより)。