筑邦銀行、フィリピン・メトロバンクと提携

2014/04/24

 筑邦銀行(本店:福岡県久留米市)は、4月23日に、フィリピンの大手商業銀行メトロポリタン バンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市)などと業務提携した」と発表した。

 筑邦銀行は顧客企業の 海外取引を支援するため、国際協力銀行(JBIC)がベトナムの大手商業銀行であるベトコム銀行およびフィリピンのメトロバンクとの間で締結している「中 堅・中小企業の現地進出支援にかかる覚書」への参加を通じ、両行と業務提携を行った。筑邦銀行が海外の金融機関と業務提携を締結するのは初めてである

 この提携により筑邦銀行は、両行を通じ現地情報や各種金融サービスの提供等、両国へ進出済み又は進出を検討している顧客企業へのさまざまなニーズに応え ていく方針である。 両行を通じた顧客企業向けサービスの主な内容は以下のとおり。
(1)現地の経済・投資環境情報の提供
(2)JBIC主催・提携行の協力による現地投資環境セミナーの案内
(3)現地に海外進出している顧客企業の提携行での口座開設や個別相談
(4)筑邦銀行と提携行間の個別契約締結を前提とする、筑邦銀行スタンドバイクレジットによる現地融資

 なお、フィリピンはASEAN第2位の1億人近い人口を有し、若年人口が多く、英語が通じる豊富な労働力を有することから、日系企業の進出先として注目 されている。筑邦銀行は、フィリピンではメトロバンクの日系企業担当窓口(ジャパンデスク)やフィリピン国内の拠点網を活用して、日系企業の現地進出を支 援していくことになる。

 メトロバンクはフィリ ピン全土をカバーする856の国内支店、海外33拠点、約2,000台のATMという強力なネットワークをもとに、個人、中小企 業、大企業、多国籍企業に至るまで広い範囲の貸出業務に強みがあり、特に貿易関係ではフィリピンで一番の取扱高を誇っている。総資産は約1兆3,800億 ペソ(2013年12月末現在)でフィリピン第2位の規模となっている。

 2013年度(1月~12月)の営業収入は前年度比38%増の790億ペソ、帰属純利益は前年比46%増の225億ペソと大幅増益となり、最高益更新が続いた。帰属純利益は業界最高水準である。また、バーゼルⅡベースでの自己資本比率(CAR)は16.7%(2013年12月末)で、フィリピン中央銀行 による最低基準10%を大幅に上回っている。また、導入されつつあるバーゼルⅢへの対応も万全である。

 メトロバンク本店には2002年よりジャパンデスクを設置済みであり、同デスクは日本人ヘッドのほか、総勢15名以上の陣容となっている。在日拠点は東京支店(設置:1996年3月)、大阪出張所(設置:1998年12月)の2拠点となっている(14年4月23日の株式会社筑邦銀行ニュースリリースなどより)。