セブ航空、第1四半期の乗客数6%増加

2014/04/23

超大型台風による不振からは回復傾向

 

 フィリピンの格安航空(LCC)最大手であるセブ・パシフィック航空 (CEB)の3月の乗客数は、前年同月比8.3%増の132万5,521人、第1四半期(1~3月)累計では前年同期比5.9%増の374万1,611人であった。昨年11月8日にフィリピン中部を襲った超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)の影響による不振からは回復傾向にある。

 14年3月の客席数は前年同月比8.1%増の158万6,635席、稼働率は83.5%で、前年同月(83.4%)から0.1%ポイント上昇した。便数は1.0%減の9,730便、機体数は51機(前年同月43機)。

 一方、第1四半期の客席数は前年同期比7.7%増の453万6,972席と増加した。稼働率は前年同期を1.4%ポイント下回る82.5%にとどまった。便数は前年同期比0.4%減の2万8,332便、機体数は51機であった。

 2013年は、超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)の影響による11月と12月の不振が響き、年間乗客数は前年比8.3%増の1,435万1,765人と一桁増加にとどまった。

 2014年は、タイガーエア・フィリ ピン買収効果などにより、年間乗客数は前年比18%増の約1,700万人と二桁成長に復帰すると見込んでいる。もっとも、タイガーエア・フィリピンを除外すると同4.5%増の1,500万人程度にとどまる見込みであり、競争激化の影響は依然続きそうである(14年4月22日のセブ・パシフィック航空発表などよ り)。

 セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移

  3月 伸び率 1~3月 伸び率
  2014年 2013年 2014年 2013年
乗客数 1,325,521 1,224,337 8.3% 3,741,611 3,533,403 5.9%
客席数    1,586,635 1,467,166 8.1% 4,536,972 4,212,353 7.7%
客席稼働率 83.5% 83.4% 0.1pts. 82.5% 83.9% -1.4pts.
 
稼働キロ数(RPK、千km) 1,246,724 1,096,587 13.7% 3,569,223 3,173,823 12.5%
座席キロ数(ASK、千km) 1,564,969 1,308,419 19.6% 4,516,550 3,806,990 18.6%
 
便数 9,730 9,829 -1.0% 28,332 28,439 -0.4%
機体数(月/期末現在) 51 43 18.6% 51 43 18.6%



セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移

 

2010年

2011年

2012年

2013年

13年伸率

客席数(万席)

-

-

-

-

-

   国内線

959.3

1,052.4

1,227.6

1,327.7

8.2%

   国際線

266.3

330.4

376.5

424.6

12.8%

   合計

1,225.6

1,382.8

1,604.1

1,752.3

9.2%

乗客数

-

-

-

-

-

   国内線

822.7

921.6

1,026.6

1,104.4

7.6%

   国際線

223.4

271.7

298.9

330.8

10.7%

   合計

1,046.1

1,193.3

1,325.5

1,435.2

8.3%

客席稼働率

-

-

-

-

-

   国内線

85.8%

87.6%

83.6%

83.2%

-0.4pts.

   国際線

83.9%

82.3%

79.4%

77.9%

-1.5pts.

   合計

85.4%

86.3%

82.6%

81.9%

-0.7pts.

(出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成)