診断薬のアークレイ、フィリピンに販社設立

2014/04/22

糖尿病検査機器・専用試薬を中心に拡販へ
フィリピン糖尿病患者は542万人と過去最高

 

 診断薬・医療機器のアークレイは、フィリピンに販売拠点 「ARKRAY Co. Ltd., Inc.」(ARKRAY) を設立し、5月よりフィリピン市場に根ざした製品供給・サービス体制を構築していく。また同じく5月より、インドネシアでの販売を本格稼動し、成長著しい 東南アジアでの積極的な事業展開を行う。

  アークレイは、東南アジアにおける事業拡大を目的に、フィリピン・モンテンルパ市に販売拠点ARKRAYを設立し、5月より営業活動を開始する。

 東南アジア諸国の中でもフィリピンは、2013年度のGDP成長率が6.8%と堅調な成長を続けており、体外診断用医薬品の市場規模も約46億円と達している。また、総人口が1億人を突破する中、糖尿病患者数は542万人と過去最高に達し、2030年には700万人に達すると推計されている。 ARKRAYは、フィリピン国内の医療機器・体外診断用医薬品の需要拡大を見込み、2014年5月より糖尿病検査機器・専用試薬を中心に販売を開始する。

 今回のフィリピンとインドネシアを皮切りに、各地域の顧客ニーズに応じた活動を迅速に行うことで、東南アジアにおける積極的な事業拡大を狙う。アークレイは、これまで11ヵ国に拠点を配置し、80ヵ国以上で製品を販売してきたが、今後も引き続き、海外拠点の拡充を推し進め、販売力を強化する方針である。

 なお、ARKRAYの所在地は、モンテンルパ市フィルインベスト・コーポレートセンター、シビック・ドライブEntrataタワーの1912号室、電話番号は+63-2-843-4731、事業内容は臨床検査機器・体外診断用医薬品(試薬)の販売およびカスタマーサービス業務とされている(14年4月17日のアークレイ株式会社ニュースリリースより)。