ファミリーマート、フィリピン進出1周年

2014/04/04

13年4月7日に1号店、店舗網順調に拡大

 

 株式会社ファミリーマート(本社:東京豊島区)がフィリピン進出1周年を迎える。

 ファミリーマートのフィリピン1号店は、2013年4月7日に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。店舗面積は220平米(イートインコーナー26席含む)、売場面積は129平米、運営形態は直営、営業時間は24時間である。日用品、加工食 品、菓子、飲料などのほか、弁当、サンドイッチ、デザートなどのオリジナル中食商品、ファーストフーズ(フライドチキン、ホットドッグ、中華饅頭、シャーベット等)も含め、およそ1,400種類の商品が品揃えされている。

 フィリピンに進出するに当たっては、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピンのアヤラ・グループとルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピン ファミリーマート CVS社」(PFM)を、2012年11月29日に設立した。

 すなわち、フィリピンにおいては、 フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルスタン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタ ン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるものと期待される。

 PEMの本社はマニラ首都圏マカティ市、当初資本金は2億7,700万ペソ(約6億3,000万円)、出資比率はSIAL60%、ファミリーマート37%、伊藤忠商事3%である。PFMは東南アジアにおいて、タイ、ベトナム、インドネシアに次ぐ4カ国目の現地法人である。

 2014年2月末のフィリピンのファミリーマート数は39店に達し、昨年10月末の16店、11月末の23店、12月末の31店、1月末の33店からさらに増加した。 2013年4月の初出店以降、順調に拡大しているといえよう。当初2013年度内に30店、5年以内に300店体制を構築する目標が表明されているが、初年度目標は達成された。

 なお、高成長が続くフィリピンのコンビニエンス・ストア業界は業界トップ(店舗数シェアで約45%)のセブン・イレブンをミニストップやマーキュリー・ セルフサービスが追うという構図になっている。

 フィリピンのセブン・イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが51.56%を所有(2013年9月末現在)するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。PSCの店舗数は2013年暮れに1千店を突破した。ミニストップの2月末の店舗数は395店となっている(株式会社ファミリーマートのウエブサイトなどより)。